はじめに
可視化カードにアラートを設定すると、(指定した)特定の条件が満たされたとき(例えば、数値が特定の限界値を超えたり低くなったりしたとき)に通知が届きます。アラートは、[新規にアラートを作成する]ダイアログで設定します。
アラートをメールまたはテキストメッセージのどちらで受け取るかを指定できます。詳細については、「通知とアラート設定を構成する」を参照してください。
動画 - アラートの概要
アラートを作成する
[アラート] タブにアクセスし、次のいずれかの方法でアラートを作成できます。
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カードページにあるカードの
メニューから、[アラートの設定] を選択する。
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カードの詳細ビューを開き、
をクリックして [アラート] タブを開く。
詳細ビューで [アラート] タブを開いたら、[新規アラート] をクリックしてアラートを作成できます。次に、アラートを作成する3ステップの [新規アラート] ウィザードが表示されます。このウィザードのステップは次のとおりです。
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[アラートのルールを設定]:アラートが発生する条件を指定します。アラート条件が満たされているかどうかをDomoがチェックする頻度を指定することもできます。
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[お知らせメッセージを作成]:使用可能なメトリクスを指定するさまざまなマクロを使ってアラートのメッセージをカスタマイズできます。
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[このアラートをシェア]:アラートが発生したときに通知を受け取るユーザー、グループ、Buzzチャットを指定します。
引き続き、これらのステップについてより詳細に説明します。
アラートのルールを設定する
ウィザードのステップ1では、アラートが発生する条件を指定します。アラートが発生したかどうかをDomoがチェックする頻度を指定することもできます。
カードのDataSetにPDPポリシーが設定されている場合は、ウィザードのステップ1でPDPをアラートに適用する方法を指定できます。詳細については、「PDPとアラート」を参照してください。
カードのデータにページフィルターまたはカードフィルターのいずれかが適用されている場合は、フィルターされているカードとフィルターされていないカードのどちらにアラートを適用するかを指定できます。
アラート条件を指定する
アラートは、以下で構成されています。
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測定されるアイテム(「メトリクス」)。これには、チャート内の特定のカテゴリーや系列、チャートの現在の数値、チャート内の全てのアイテムの合計があります。また、特定のカテゴリーや系列に適用される計算も含まれます。たとえば、特定のカテゴリーに「平均」計算を適用し、その値が指定したしきい値を下回るとアラートが発生するように設定できます。Domoでは、「合計」のような単純な算術演算から「歪度」や「尖度」などの高度な統計演算まで、さまざまな計算を用意しています。
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測定したものを数値または割合に関連付け、アラートの送信時期を決定する条件文。Domoでは、さまざまな条件文が用意されており、「~よりも大きい」、「~よりも小さい」、「~と等しい」などの条件文やそれらの組み合わせを使用できます。変化、増加、減少の条件文を使用して特定の変化の程度を指定することもできます。
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アラートのしきい値として使用される数値または割合。
アラートを作成するには、これらのコンポーネントをアラートウィザードのステップ1(「ルール」)の3つのフィールドに指定します。
上記のスクリーンショットでは、測定に [粗末なカスタマーサービス(最近1か月)]、条件文に[増加率(+ %)]を選択し、数値に「5」を入力しました。このアラートは、[粗末なカスタマーサービス(最近1か月)] の割合が5%増加すると発生します。
アラートの頻度を指定する
このタブでは、アラートの発生をチェックする頻度も指定できます。これを行うには、設定オプションの右下にある矢印をクリックし、目的のオプションを選択します。
オプションには、[データが更新されるたび]、[毎時]、[毎日]、[毎週]、[毎月] があります。
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[データが更新されるたび] を選択すると、Domoはカード内のデータが更新されるたびにアラートを確認します。
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[毎時] または [毎日] を選択すると、評価に週末を含めるかどうかを選択できます。[毎日] を選択した場合は、特定の時刻を設定することもできます。
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[毎週] を選択すると、特定の曜日と時刻を選択できます。
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[毎月] を選択すると、特定の日付または月の初日/末日と時刻を選択できます。
選択したアラート条件によっては、[発生している状態の間は通知を送信し続ける] チェックボックスが表示される場合があります。このボックスをオンにすると、アラートが発生した時点で1回だけ通知が送信される(デフォルトの機能)のではなく、アラート条件が満たされなくなるまで選択された頻度で通知が送信されます。例えば、Gusというユーザーが「まとめ数字が500未満」というアラートルールを作成し、頻度に [毎週]を選択して、このチェックボックスをオンにしたとします。まとめ数字が500を超えるとすぐに通知が送信されます。その後、まとめ数字が500を超えている限り、指定した曜日の指定した時刻に新しい通知が送信されます。この数が500を下回ると、通知は送信されなくなります。一方、Gusがこのボックスを選択しない場合は、アラート発生時の最初の通知のみが送信されます。
特定の変化の程度を満たすと発生する1回限りのアラートとは対照的に、[発生している状態の間は通知を送信し続ける] チェックボックスはしきい値ベースのアラートの場合のみ表示されます。たとえば、[より大きい] アラート(値が1000を超えると発生するアラートなど)では、値がしきい値を超えている間はアラートが適用されるため、このボックスは使用可能になります。一方、[変化率] アラートでは、指定した値に達すると、1通の通知のみが送信され、アラートの処理は完了するため、このボックスは使用できません。
フィルターを受け入れるかどうかを決定する
このカードにページまたはカードのいずれかのレベルでフィルターが設定されている場合、そのフィルターをアラートで受け入れるかどうかを切り替えるオプションが表示されます。ボックスを選択しない場合は、フィルター無しのバージョンのカードにアラートが適用されます。[フィルターを表示] オプションをクリックすると、現在適用されているフィルターが表示されます。
アラートメッセージをカスタマイズする
ウィザードのステップ2では、アラートが発生するたびに送信される通知メッセージをカスタマイズできます。さまざまなマクロから選択してメッセージに含めることができます。マクロは、アラート名、以前または現在の値、アラート所有者、アラート値の変更など、アラートに関連するさまざまな変数を参照するために使用されます。たとえば、ステップ2を入力したときに表示されるデフォルトの通知メッセージでは、ウィザードのステップ1で設定したアラートルール、アラートが検出されたカードの名前、前のアラート値、現在のアラート値を示すためにマクロが使用されています。
ウィザードの左のパネルの「メッセージ」の下には、マクロに変換された変数を含む通知メッセージが表示されます。したがって、上記のデフォルトの通知メッセージの場合、このメッセージは次のように表示されます。
この例では、[完全なルール]は「1 - 非常に不満の合計が50以上」に、[カード名]は「顧客満足度」に、[前のアラート値]は(このアラートの前の値がないため)「空」に、[現在のアラート値]は「653」にそれぞれ置き換えられました。
テンプレートの上にある [メトリクス] ボタンをクリックすると、マクロのリストが表示されます。このリストには、マクロごとにアラート内の対応する変数の名前が表示されるため、正しい情報を取得しているかどうかを確認できます。
カスタムメッセージを編集した後にデフォルトに戻す場合は、アラートメッセージフィールドの右上隅にあるをクリックします。
アクションをアタッチする
アラートアクションは、サードパーティシステムとのWebhookの統合やDomoのプロジェクトとタスクの統合などのイベントをトリガーすることにより、ビジネスの強力なアクションを推進します。メッセージプレビューペインの下にある [アクションをアタッチ] ボタンをクリックし、アクションタイプを選択(Webhookまたはタスク)、アクションを構成することで、アクションをアラートにアタッチすることができます。
Webhookアクション
Webhookアクションをアラートにアタッチすることで、アラートのしきい値に到達したときにサードパーティシステムでイベントをトリガーできます。たとえば、CFOは、株価が特定の価格に到達したときに祝賀メッセージをFacebookページに投稿するWebhookを作成することができます。
Webhookアクションを作成するには、必要な手順は、Webhook URLを入力し、HTTP APIメソッド(POST、DELETE、PATCH、GET、およびPUTを利用可能)を選択して、必要に応じてシークレット認証キーを入力するだけです。以前に説明したカスタマイズ済みのアラートメッセージは別として、Webhook本文を編集することはできません。
アクションを構成した後に、[テストを送信する] をクリックするとテストできます。
Webhookアクションを構成するには、
- [アクションをアタッチする] ボタンをクリックします。このボタンは、アラートウィザードの [メッセージ] ペインにあります。
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[Domo Webhook] を選択します。
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目的のWebhookのURLを入力します。
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[メソッド] メニューで目的のHTTPメソッドを選択します(デフォルトは「POST」)。
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(条件付き)認証に必要な場合は、[シークレット]フィールドに認証キーを入力します。
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(条件付き)あらかじめアラートメッセージをカスタマイズしていなかった場合は、[Webhook 本文] の隣にある矢印をクリックして、本文の内容まで下にスクロールし、鉛筆をクリックしてメッセージエディターを開くことで、カスタマイズできます。こちらのオプションの詳細については、「アラートメッセージをカスタマイズする」を参照してください。
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(オプション)構成をテストする場合は、[テストを送信する] をクリックします。
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[次へ] をクリックして、ウィザードの次のステップに進みます。
タスク作成アクション
アラートがトリガーされたときにタスクを作成することができます。新しいタスクが追加されるプロジェクトを選択し、まだの場合はカスタマイズ済みのアラートメッセージを編集して、新しいタスクの所有者を選択することができます。アラートのしきい値に到達するとすぐに、新しいタスクがDomoに追加され、選択した所有者に割り当てられます。プロジェクトとタスクに関しては、「プロジェクトとタスク」を参照してください。
タスクアクションを構成するには、
- [アクションをアタッチする] ボタンをクリックします。このボタンは、アラートウィザードの [メッセージ] ペインにあります。
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[タスク] を選択します。
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[プロジェクト] メニューで、このタスクが存在しているはずのプロジェクトを選択します。
目的の親プロジェクトがまだ存在していない場合、作成する必要があります。詳細については、「プロジェクトを作成する」を参照してください。 -
(条件付き)あらかじめアラートメッセージをカスタマイズしていなかった場合は、必要に応じて [タスク名] エリアでこのフィールドを更新することでカスタマイズできます。こちらのオプションの詳細については、「アラートメッセージをカスタマイズする」を参照してください。
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[所有者] メニューで目的のタスク所有者を選択します。
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[次へ] をクリックして、ウィザードの次のステップに進みます。
アラートをシェアする
ウィザードのステップ3では、Domoの他のユーザーやグループとアラートをシェアして、アラートが発生するたびに通知を受け取ることができます。また、カスタムメッセージを作成して何が発生しているかをユーザーに知らせたり、アラートを閲覧すべきではないユーザーやグループを削除することもできます。ユーザーとグループを削除できるのは、「管理者」デフォルトセキュリティプロフィールか、「全てのグループを管理」が有効になっているカスタムロールを持つユーザーのみです。デフォルトのセキュリティプロフィールの詳細については「デフォルトのセキュリティロールリファレンス」を参照してください。カスタムロールの詳細については「カスタムロールを管理する」を参照してください。
Buzzチャットでアラートをシェアすることもできます。その場合は、そのチャットをフォローしている全てのユーザーが通知を受け取ります。チャットを検索して、シェアするアラートのチャットを選択できます。この検索では、チャット名からキーワードのみを検索し、チャットの内容は検索しません。
アラートは、ユーザープロフィールで指定されたメールアドレスおよび電話番号に送信されます。詳細は、「プロフィールページ」を参照してください。
通知の設定に関する詳細は、「通知とアラート設定を構成する」を参照してください。
Domoの他のユーザーとアラートをシェアすると、そのユーザーはアラートが関連付けられているカードへのアクセスを自動的に取得します(まだ取得していない場合)。
ユーザーやグループとアラートをシェアするには
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シェアするユーザーまたはグループを追加するには、アラート作成ウィザードの [このアラートをシェア] ステップで、[ユーザー、グループ、またはメールアドレスを入力] フィールドをクリックし、目的のユーザー、グループ、メールを選択します。
注記:カードを作成するDataSetにPDPポリシーが適用されている場合にアラートをグループとシェアするには、PDPポリシーがそのグループに明確に設定されている必要があります。
ユーザーまたはグループを選択すると、そのユーザーまたはグループの名前がフィールドに表示されます。複数のユーザーやグループとシェアする場合は、対象となる全ての名前を選択してフィールドに追加します。 -
(オプション)[お疲れ様です。共有しますのでご確認ください。] フィールドにメッセージを入力し、最新情報をユーザーに知らせます。
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[保存] をクリックします。
アラートは選択したユーザーとシェアされます。通知メッセージを入力した場合、そのメッセージはシェアしたユーザーに送信されます。
このアラートのシェアリストからユーザーまたはグループを削除するには
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アラートが発生しているカードの詳細ビューで
アイコンをクリックして、このカードのアラートが表示させます。
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ユーザーを削除するアラートの [シェア] ボタンをクリックします。
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「既に[person]とシェア中」 というメッセージをクリックして、ダイアログの下部にあるセクションを展開します。
アラートをシェアしている全てのユーザーやグループの行が表示されます。 -
削除するユーザーまたはグループの 「x」をクリックして、シェアリストからユーザーまたはグループを削除します。
ユーザーまたはグループがシェアリストから削除され、このアラートの発生時に通知を受信しなくなります。
Buzzチャンネルでアラートをシェアするには
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アラート作成ウィザードの [このアラートをシェア] で、[Buzz] タブをクリックします。
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(オプション)[Buzzチャンネルとチャットをフィルター] フィールドを使用して、このアラートをシェアするチャットを検索します。
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アラートをシェアするチャットのボックスを全て選択します。
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[シェア] をクリックします。
選択したチャットでアラートがシェアされます。これらのチャットをフォローしているユーザーは、アラートが発生するたびに通知を受け取るようになります。
アラートを保存する
目的のアラートコンポーネントを選択して値を入力したら、[保存] をクリックします。
新しいアラートが、[詳細] ビューの [アラート] タブに表示されます。このアラートでは以下のいずれかを実行できます。
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開いて編集する。
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「フォローを解除」し、アラートが発生しても通知を受け取らないようにする。デフォルトでは、アラートを作成したときにフォローするように設定されています。
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アラートが発生した回数を確認する。
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アラートを削除する。
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アラートの通知を即時、毎日、毎週に設定する。
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アラートイベントのリストを表示する。
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フォロワーのリストを表示する。
アラートを編集する
アラートは、次のいずれかの方法で開いて編集することができます。
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カードページにあるカードの
メニューから [アラートの設定] を選択し、そのアラートカードの上部をクリックしてから [編集] をクリックする。
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カードページのカードの
をクリックし、そのアラートカードの上部をクリックしてから [編集] をクリックする。(このアイコンは、カードで1つ以上のアラートが発生した場合のみ表示)
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画面上部のAppツールバーで [アラート] を選択し、編集するアラートを探してクリックしてから [ルール] または [メッセージのプレビュー] の横にある [編集] ボタンをクリックして、必要な変更を加える。
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カードの詳細ビューを開き、
をクリックして[アラート]タブを開き、そのアラートカードの上部をクリックしてから[編集]をクリックします。
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