はじめに
Domo Sandboxを使うと、Domoダッシュボードやほかのオブジェクトの開発ライフサイクルをすばやく簡単に追跡できます。また、Domoオブジェクトを本番環境に共有するタイミングを管理し、エンドユーザーエクスペリエンスの一貫性と品質を確保することが可能です。
Domo Sandboxを使用する前に知っておくべき用語を以下に示します。
- リポジトリ – バージョン管理されているオブジェクトのコレクション。一定期間、選択されたオブジェクトの複数のバージョンが保存されます。保存されるものの例として、ダッシュボード(カード、Beast Mode、画像など)があります。
- バージョン – 特定の時点におけるリポジトリのスナップショット。1つのリポジトリに複数のバージョンを保存できます。
- コミット – 新しいバージョンを保存するために実行される操作。この結果、Domoオブジェクトの新しいスナップショットが作成されます。
- プロモート – 宛先のDomoインスタンスでオブジェクトを作成または更新するために実行される操作。例として、ダッシュボードを本番環境に進めるすることが挙げられます。初めてプロモートしたときはダッシュボードが作成され、その後のプロモート操作ではダッシュボードが更新されます。
- 同じインスタンスのプロモーション – 作成されたものと同じインスタンスでのリポジトリのプロモーション。これは同じインスタンスでバージョン管理プロセスを管理したいときに使用します。
- ソースインスタンス – ソースオブジェクトの場所。通常、これは開発またはサンドボックスのDomoインスタンスです。
- 宛先インスタンス – オブジェクトが更新される場所。通常、これは本番環境のインスタンスです。
新機能を使用する
この機能のご使用に興味がある場合は、カスタマーサクセスマネージャー(CSM)にお問い合わせください。
注記:この機能は、オンデマンドおよび有料でのご利用になります。
機能の有効化をリクエストするには:
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Domoのカスタマーサクセスマネージャー(CSM)、テクニカルコンサルタント(TC)、またはアカウントエクゼクティブ(AE)に問い合わせてください。
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CSM、TC、またはAEの連絡先情報が不明な場合は、テクニカルサポートにお問い合わせください。サポートに問い合わせる方法については、「ヘルプとサポート」を参照してください。
機能によっては、事前にトレーニングを受けておく必要があります。
インスタンス設定
Sandboxではクロスインスタンスおよび同じインスタンスのプロモーションの両方がサポートされています。クロスインスタンスプロモーションをご希望の場合は、カスタマーサクセスマネージャーに連絡し、インスタンスのプロビジョニングをご依頼ください。
インスタンスの関係
- [管理者設定]で[サンドボックス]に進みます。
- [インスタンス]タブを選択します。
- [インスタンスを招待]をクリックします。宛先のDomoドメインをdomoinstance.domo.comの形式で入力します。オプションのエイリアスを含めることもできます。エイリアスは、Sandboxのほかの領域で、分かりやすいエイリアス名でこのインスタンスを識別します。
- 宛先インスタンスにログインします。
- [インスタンス]タブを選択します。
- [受信している招待]を選択して、[承認]をクリックします。承認されると、リポジトリを宛先インスタンスと共有して、プロモートできるようになります。
リポジトリを作成する
- [管理者設定]の[サンドボックス]に移動します。[リポジトリ]タブを選択します。
- [+ 新しいレポジトリ]をクリックします。
- リポジトリを設定するには:
- リポジトリに名前を付けます。
- バージョン管理するオブジェクトタイプを選択します。
- リポジトリに含めるオブジェクトを選択します。
バージョンをコミットする
- ソースインスタンスの[管理者設定]で[サンドボックス]に移動します。[リポジトリ]タブを選択します。これにより、[自分のリポジトリ]が表示されます。
- [コミット]ボタン(またはその他のオプションメニュー
をクリックして、[コミット])をクリックします。
- 作成するバージョンの説明を入力します。デフォルトでは、バージョンのプロモートが許可されます。このバージョンを直ちにプロモートできないようにするには、このオプションのチェックを外してください。
- [保存]をクリックします。この時点で、新しいバージョンをキャプチャして保存するプロセスが開始されます。
リポジトリの共有を管理する
- ソースインスタンスの[管理者設定]で[サンドボックス]に進みます。[リポジトリ]タブを選択します。これにより、[自分のリポジトリ]が表示されます。
- 共有するリポジトリのその他のオプションメニュー
をクリックし、[共有を管理]を選択します。
- リポジトリを特定のインスタンスと共有するには、[プロモート可能]を選択し、[保存]をクリックして変更を適用します。
- 同じインスタンスをプロモーションする場合は、[プロモート可能]を選択してリポジトリをソースインスタンスと共有し、[保存]をクリックして変更を適用します。
リポジトリをプロモートする
- 宛先インスタンスの[管理者設定]で[サンドボックス]に移動します。[リポジトリ]タブを選択します。インスタンスと共有されているリポジトリを確認するには、[共有されたリポジトリ]を選択します。
- リポジトリで[プロモート]をクリックします。
- プロモートするバージョンを選択します。これにより、デフォルトが直近のコミットされたバージョンになります。
- 依存関係をマップします。リポジトリのオブジェクトタイプによっては、マッピング要件が異なる場合があります。必要とされる最も一般的なマッピングは、データソースです。
- 必要に応じて詳細設定を適用します。オブジェクト名の文字列の名前変更および削除は、主に同じインスタンスのプロモーションを容易にするために利用できますが、インスタンス間でのプロモーション時にも使用できます。
- [プロモート]をクリックします。これにより、オブジェクトの作成(最初のプロモーション時)、またはその後のプロモーション時のオブジェクトの更新のいずれかを行うプロセスが開始されます。
Sandboxのログ
- [管理者設定]の[サンドボックス]に移動します。[ログをコミット]はソースインスタンスで、[ログをプロモート]は宛先インスタンスで利用できます。
- [ログ] タブをクリックします。
- デフォルトでは、高レベルの[ログをコミット]が表示されます。プロモーションログを表示するには、[ログをプロモート]を選択します。このビューには、発生したコミット操作またはプロモート操作が表示されます。
- 特定のコミット操作またはプロモート操作に関する詳細ログは、[表示数を増やす]をクリックすると表示されます。このビューでは、実行されたコミットまたはプロモーションに関する最も詳細な情報を確認できます。
よくある質問
どのDomoオブジェクトがサポートされていますか?
ページ(サブページ、カード、レイアウト、ファイル、Appなどを含む)、DataFlow、およびビューがサポートされています。今後、順次追加していく予定ですが、どのオブジェクトを優先的に追加するかを把握するためにフィードバックをお寄せください。
未加工のデータソースはサポートされていますか?
現在、Sandbox内では未加工データはサポートされていません。将来、コネクターをサポートする予定です。
必要であれば、以前のバージョンのダッシュボードに戻すことができますか?
はい、ご希望のバージョンを選択して、プロモーションプロセスを繰り返すことで可能です。
バージョンはどのくらいの期間、保存、維持されますか?
コミットされたバージョンは、コミットされた日から1ヶ月間利用可能で、サポートされます。1ヶ月以上前のコミットされたバージョンも十分に動作します。
宛先インスタンスのユーザーは、そのユーザーにプロモートされたカード/ダッシュボードに変更を加えることができますか?
はい。ただし、変更内容はその後のプロモーション時に上書きされます。ユーザーが変更を加えたい場合は、別の場所に[カード/ダッシュボードとして保存]し、そこで変更を加える必要があります。これらはサンドボックスリポジトリから独立しているためです。
プロモートされない、サポートされていない項目はありますか?
はい、いくつかありますのでご注意ください。
- ページ:
-
- アンケートカード:
- メモカード内のリンクと動的なまとめ数字
- 注釈
- 認証
- ページ配列
- セグメント
-
- DataFlow
-
- 再帰DataFlow
- パスワードで保護されたDataFlow
- ライトバックタイルDataFlow
-
- DDX Bricks
リポジトリのサイズに上限はありますか?
1つのリポジトリ内のカード数は1,000までという制限があります。一般的には、ダッシュボードまたはDataFlow/ビューのグループごとに1つのリポジトリが存在する必要があります。
プロモーションが中断されると何が起こりますか?
プロモーションの処理が停止します。この処理で加えられた変更は元の状態に戻らずそのまま残されます。
トラブルシューティング
Sandboxでは、コミットとプロモートのアクティビティに関するログが提供されます。トラブルシューティングは、コミット/プロモートのログにエラーがないか確認することから始めるのが最適な方法です。これにより、多くの場合、特定のオブジェクトの問題を解決するために必要な情報を得ることができます。
一般的な確認項目
- 無効なオブジェクト:よくある問題は、コミット対象のオブジェクトが無効であることです。次に例を示します。
- カード:列エラーがないか、すべてのドリルカードを確認します。一般的には、基盤となるDataSetのスキーマの変更が原因です。
- Beast Mode:無効な計算を実行すると問題が発生することがあります。一般的には、基盤となるDataSetのスキーマの変更が原因です。
- このようなタイプのエラーは、ほかの問題を引き起こす可能性があります。例:無効なドリルカードを使用すると、カード全体が失敗する場合があり、その結果レイアウトも失敗する可能性があります。レイアウトの問題の根本的な原因は、カードまたはBeast Modeが無効であることが一般的です。
- ソースインスタンスと宛先インスタンスでの機能の相違次に例を示します。
- 宛先で高度なDataFlow機能が有効になっていないと、DataFlowにアクセスができなくなるか、DataFlowを正常にプロモートできなくなります。
- サポートされていない項目:ほとんどのオブジェクトと機能はSandboxでサポートされていますが、現在サポートされていない項目もいくつかあるので注意が必要です(上記の「よくある質問」セクションを参照してください)。
サポートをリクエストする
メール:support@domo.com
次の情報を含めてください。
- 挙動が起きているインスタンス。
- リポジトリ名(妥当な場合)。
- 挙動の説明。
- 挙動のスクリーンショットや録画(妥当な場合)。
- 挙動を再現するステップ(既知/妥当な場合)。
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