はじめに
最も効果的なKPI(重要業績評価指標)とは、明確かつ効果的に情報を伝達するKPIです。
DomoでKPIを設計するための標準を開発し、採用することを考慮してください。
DomoでKPIがどのように示されるかに関しては、「KPIカードについて」を参照してください。可視化カードについて詳しくは、「可視化カードについて」を参照してください。
標準の目的
標準の目的は、情報の伝達における明確さと効率を最大にすることにあります。
標準に準拠することで、以下の効果がもたらされます。
-
作成者と閲覧者の間で意思の疎通が最大化される
-
製品の閲覧が誰にとっても簡単で快適な経験になる
-
様々な行動や主観的な嗜好が入る可能性がある事例において一貫性をもたらす
-
カードの伝達と問題特定がより簡単になる
考慮すべきガイドライン
どの組織も独特であるため、Domoで使う独自の標準を開発しなくてはいけません。以下のガイドラインのいずれかを採用するようにしましょう。
一般
-
専門用語ではなくビジネス用語を使用する。
「Sum」と「Count」を使用しない。 -
略称を使わないようにします
。例えば、L12Mではなく「過去12ヶ月」、YOYではなく「前年比」、MTDではなく「今月」、YTDではなく「今年」を使用します。
略称を使う場合は、カードの説明で略称を定義します。 -
日付の範囲
-
前月比ではない毎日の情報を取り扱う場合には、通常前月と今月の情報を含めます。
-
前期間との比較ではない週毎の情報を取り扱う場合には、通常前月と今月の情報を含めます。
-
前年比ではない月毎のデータを取り扱う場合には、通常12ヶ月分と今月の情報を含めます。
-
前年比ではない四半期のデータを取り扱う場合には、通常直近4四半期分と当四半期の情報を含めます。
-
-
数値の精度
自動短縮単位書式を使用する場合、2桁の小数位を使用します。
数値全体を表示する必要がある場合を除き、自動短縮単位の精度を使用します。
カードのタイトル
-
チャートの説明には、まとめ数字などではなくカードのタイトルを使用するようにする。
-
タイトルには、日付範囲の修飾語句(今年、前四半期など)を使わないようにする。
軸に日付がなく、標準的な日付範囲が有効化されていないチャートは例外となります。 -
単位や数量は、チャートの軸のラベルに表示されるため、タイトルには含めないようにする。
-
すべてのKPIには、演算子が1つ、測定する項目が1つ以上、最低1つの次元があります。タイトルには次の要素を含めるようにする:[演算子]測定と次元
-
測定が量または数である場合は、演算子は省略する。
-
測定が演算される場合は演算子が必要です。例えば、「割合(%)」、「平均」など。
-
最初の範囲は、「当たり」で開始されます。
-
続く範囲は、「および」で分けます。
-
例えば、地域毎の売上、チーム毎の平均取引量、アカウントおよびチーム毎の上昇ACV、などです。
用語と定義
用語 |
定義 |
---|---|
演算子 |
これは、測定アイテムが数学的に計算される方法です。例えば、「の数」、「の平均」、「の値」、「の割」など。 |
測定アイテム |
これは、測定される項目です。常に名詞になります。グラフでは、常に数字により測定されます。例えば、「リード数」、「従業員数」、「通話の中断」など。 |
ディメンション |
これは、測定アイテムのサブセットです。KPIには複数の次元を持つことができます。
|
カードの説明
- まとめ数字ではなく、チャートの説明を入力するようにする。
- タイトルを再入力するにとどめないようにする。
- テンプレートを使用する。
カードのタイトル
様々な質問に答える段落:
- カードは何を測定するのか
- 含まれるものと除外されるものは何か
- デフォルトの期間はいつまでが対象か例えば、今年、今月、直近3ヶ月、過去12ヶ月
- 不明な点や直感に反する点がある場合、好ましい結果と好ましくない結果の違いは何か主要ビジネス要件(KBR)
カードが対象としている主要ビジネス要件を記載します。例:売上げの上昇、コスト削減、顧客満足度の向上、業務上の卓越性の向上戦略的重要性
計算
以下の質問に答える段落:
- これがなぜ業務にとって重要なのか
- どのような行動をとることができるか
計算カードで使用される計算数式を測定値 = (A+B)/Cという形式で記載します。
ドリルパス
このカードで利用可能なすべてのドリルパスのビューを一覧表示します。
まとめ数字でするべきこと
-
それ自体が意味を持ち、チャートに関連する測定値を選択するようにする。
-
まとめ数字の範囲が固定されており、チャートのデフォルト範囲と異なる場合、まとめ数字の詳細に日付範囲を含める。
まとめ数字でしてはいけないこと
-
まとめ数字がない方が妥当なのに、すべてのカードにまとめ数字をふる。
可視化カードでするべきこと
-
ソート順は意味をなすものを使用する。
-
縦棒グラフよりもラベルが読みやすいため、一覧を含む横棒グラフを使用する。
-
円グラフを降順に並び替える。
-
複数の範囲がある積上げ棒グラフを異なるグラフに分割する。
-
関連するカードをグループ化するためにサブページを使用する。
-
すべての軸に軸ラベルを使用する。
-
日付の軸には「期間」とラベルを付け、動的な日付をサポートするようにします。
-
通貨フィールドには通貨記号を使うようにします。
-
期間は、前置き付きで「HH:MM AM/PM」形式を使うようにします。
-
毎日の期間の形式は前置きが利用できる時は利用し、それ以外は「yyyy MMM dd」書式を使用するようにします。
-
毎月の期間の形式は、前置き付きで「yyyy MMM」の形式を使用するようにします。
-
四半期毎の期間には、「yyyy Q#」の形式を使用するようにします。
-
-
チャートの設定のデータラベルの設定でオプションを設定することにより、適切な値を表示するようにする。
-
チャートのフィールド選択肢により多くのオプションを使用して軸ラベルにラベル付けしたのと同じように、データタブの列ヘッダーにラベルを付けます。
-
単一の値のチャートには、パネルタイプのグラフを使用する。
可視化カードでしてはいけないこと
-
チャートにバーが1本しかない棒グラフを作成すること。
単一の値しかない場合、パネルタイプのチャートを使用します。 -
スライスが1つしかない円グラフを作成すること。
単一の値しかない場合、パネルタイプのチャートを使用します。 -
6本以上のバーがある積上げ棒グラフを作成すること。
全体のチャートを作成し、詳細は複数のチャートに分割してみます。 -
スライスの数が10を超える円グラフを作成すること。
この場合はBeast Mode計算を使用して、カテゴリーを統合してみます。 -
7本以上の線を含む折れ線グラフを作成すること。
ドリルを含むサマリーカードを使用し、Beast Modeの計算を使用してカテゴリーを詳細説明する、あるいは統合することを試してみましょう。 -
絶対に必要ではないのに、2重軸のグラフを使用すること。
カードのリンク
- カードをほかの関連するカードにリンクする。
例えば、同じ情報のトレンドを見せる場合、別の日付範囲でフィルターする場合、別の次元でスライスする場合、などです。
カードのドリルダウン
-
表のドリルダウンで、最も適したフィールドを除くすべてのフィールドの削除を検討します。
-
ドリルダウンのタイトルの名前を意味あるものに変更する。
-
意味を持ったまとめ数字を使用しているか再確認します。
-
カードのチェックリストの全項目をドリルダウンカードに適用する。
その他のベストプラクティスに関するトピック
その他のDomoのベストプラクティスについては、次のトピックを参照してください。
さらに、使いやすいDomoベストプラクティスガイドとして、次のPDFをダウンロードできます。
コメント
0件のコメント
サインインしてコメントを残してください。