はじめに
File Uploadコネクターを使用すると、重要なスプレッドシートファイルを簡単にDomoに読み込んで、素早い意思決定が行えます。(CSV、XLS、XLSXなど)ファイルタイプを問わず、カスタムファイルのニーズを満たす幅広い設定オプションがあります。
2018年2月リリースの時点で、Domoでは以下の2つのバージョンのFile Uploadコネクターを提供しています。
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新しい(推奨される)バージョンのコネクターでは、非常に複雑なExcelまたはCSVファイルであってもDomoに読み込むことができる直感的なワークフローを採用しています。ワークフローに従って操作をしていけば、カスタムのExcelまたはCSVファイルの編成と設定をすべて維持したまま、そのデータをDomoで利用することが可能になります。このバージョンでは入力がほとんど不要で、手間のかかる作業は必要ありません。
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従来のコネクターも引き続き利用できます。この旧バージョンでは、ユーザー側でいくつかの高度な設定を行う必要があります(そのほとんどは、新しいバージョンのコネクターを使用すると自動的に行われます)。
以下に示すいずれかの方法で、File Upload DataSetを作成するプロセスを開始できます。
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Data Centerに移動して、画面上部のツールバーから[ファイル]オプションを選択する
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[ダッシュボード] タブの右上隅にある
アイコンをクリックして、[新しいカードを作成]、[可視化]の順に選択し、[アップロード]をクリックする
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Domoで任意の場所から画面の右上隅にある
アイコンをクリックして、[カード]、 [可視化]の順に選択し、[アップロード]をクリックする
このトピックでは、File Uploadコネクターのユーザーインターフェースに固有のフィールドとメニューについて説明します。DataSetの追加、更新スケジュールの設定、DataSet情報の編集に関する一般的な情報については、「コネクターを使用してDataSetを追加する」を参照してください。
ビデオ - File Uploadコネクター
必要条件
パスワードで保護されているExcelファイルに接続する場合は、パスワードを知っておく必要があります。それ以外の場合は、どちらのバージョンのコネクターでも認証情報は必要ありません。
新しい(「ウィザード」式の)File Uploadコネクターを使用する
このセクションでは、ファイルアップロードウィザードのオプションについて説明しています。このページのもう1つのペインにある [DataSetに名前を付け、説明を入力]の詳細については、「コネクターを使用してDataSetを追加する」の説明を参照してください。
[スプレッドシートのアップロード] 画面
File Uploadコネクターウィザードの最初のページで、XLS、XLSX、またはCSVファイルをコンピューターからボックスにドラッグ&ドロップするか、希望するファイルをコンピュータから選択します。ファイルをドラッグまたは選択すると、ウィザードで次のペインが自動的に開きます。
[表を選択] 画面
この画面では選択したファイルのプレビューが表示され、データの選択およびフォーマットに関するオプションを指定できます。ファイルタイプ(ExcelまたはCSV)とプロパティ(Excelファイルがパスワードで保護されているかどうかなど)によっては、ファイルの設定に関するオプションが表示されることがあります。
Excelファイルのオプション
データの選択
Excelスプレッドシート向けの [表を選択]画面が開くと、デフォルトでは、スプレッドシートの1行目にあるセルがすべて列ヘッダーであると認識され、濃い青色でハイライト表示されます。スプレッドシートの残りのデータは選択されたデータの「本体」と認識され、薄い青色でハイライト表示されます。つまり、このデータからDataSetを作成する場合は、1行目のセルを列ヘッダーとしてすべてのデータがDataSetにインポートされます。このことは、[データグリッド] の下にある[列のヘッダー]および [選択]フィールドにも反映されます。[列のヘッダー]には1行目の最初と最後のセル番号が表示され、[選択]にはデータ本体の最初と最後のセル番号が表示されます。
以下のスクリーンショットは、ここで説明したデフォルトの選択例を示したものです。プレビューでは、列ヘッダーのセルが未選択のように見えることに注意してください(これらのセルはスプレッドシートの「データ本体」とは別であるとされているためです)。また、左下の [列のヘッダー]フィールドには「A1」から「G1」まで、[選択]フィールドには「A2」から「G51」までのように表示されています(これらはデータ本体で最初と最後に選択されたセルです)。
ここでマウスオーバーして別のデータブロックを選択すると、その操作に従って [選択]フィールドが更新されます。[列のヘッダー]フィールドは更新されません。列ヘッダーの更新は、以下のどちらかの方法で行うことができます。
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[列のヘッダー]フィールドのセル番号を手動で設定する。または、
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[列のヘッダー]フィールドのいずれかをクリックし、次にプレビューで希望する列のヘッダーをクリックして、ドラッグします。
後者の方法は非常に重要です。[列のヘッダー]フィールドのどこかをクリックすると、プレビューで選択するセルが列ヘッダーであると認識されます(また、[列のヘッダー]フィールドのセル番号も更新されます)。これに対して、[選択]フィールドをクリックすると、プレビューで選択するセルがすべてデータ「本体」であると認識されます(また、[選択]フィールドのセル番号も更新されます)。つまり、対応するフィールドをクリックすることによって、「有効な」選択方法を切り替えることができます。
以下のスクリーンショットでは、セル「A2」からセル「E10」までがハイライト表示されています。デフォルトでは、[選択]トグルが有効になっているため、選択するセルは本文のセルとなり、[選択]フィールドに変更内容が反映されます。
ただし、[列のヘッダー]のどちらかのセルをクリックすると、ヘッダーの選択が有効になります。ここでプレビューに表示されている上から2行を選択すると、変更が [列のヘッダー]フィールドに反映されます。
次のような例があるとします。
範囲A3:C6を選択するには、表の前に空の行があるので、列ヘッダーをA2:C2、選択をA3:C5と入力します。
フォーマット
先に説明したとおり、デフォルトではDomoに読み込まれたすべてのExcelスプレッドシートに、行ヘッダーやクロス集計(ピボット)レイアウトではなく、列ヘッダーがあると仮定されます。このことが対象のデータに当てはまらない場合は、[フォーマット]メニューで正しいフォーマットを選択できます。さまざまな種類のデータレイアウトの詳細については、「チャートデータについて」を参照してください。
シートの選択
Excelファイルに複数のシートがある場合は、プレビューのすぐ上にあるメニューで希望するシートを選択できます。
ヘッダーを生成する
[ヘッダーを生成]ボックスをオンにすると、ヘッダーの行(または[行のヘッダー]を選択している場合は列)が「_Column_1」、「_Column_2」などの汎用的な名前で生成されます。
スプレッドシートに列ヘッダーまたは行ヘッダーがない場合は、[プレビュー]をクリックした時点でヘッダーが自動的に生成されます。たとえば、以下のスクリーンショットでは、4番目の列にヘッダーがないため、「_COLUMN_4」というヘッダーが自動的に生成されています。
CSVファイルのオプション
データの選択
CSVファイルでは、DataSetの作成時に特定の部分をクリックおよびドラッグしてハイライト表示しても、ファイル内のすべてのデータがDataSetにインポートされます。
ヘッダーを生成する
デフォルトでは、CSVシートの一番上の行がヘッダー行として認識されます。[ヘッダーを生成]ボックスをオンにすると、「_COLUMN_1」や「_COLUMN_2」などのような汎用的な名前で新しいヘッダー行が生成されます。
ファイルエンコーディング
CSVファイルには、デフォルトでUTF-8エンコーディングが使用されます。必要に応じて [ファイルエンコーディング]メニューで別のエンコーディングタイプを選択することもできます。
デリミター
CSVファイルでは、デフォルトのデリミターとしてカンマが使用されます。必要に応じて、[デリミター]メニューで別のデリミターを選択することもできます。
従来のFile Uploadコネクターを使用する
このセクションでは、File Uploadコネクターページの [詳細] および [高度] ペインのオプションについて説明します。このページのもう1つのペインにある [DataSetに名前を付け、説明を入力]の詳細については、「コネクターを使用してDataSetを追加する」の説明を参照してください。
[詳細] ペイン
このペインでは、アップロードするファイルとファイルタイプを選択します。Excelファイルをアップロードする場合は、パスワードとシート名の入力も必要になることがあります。
メニュー |
説明 |
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ファイルを選択 |
自分のマシンまたはネットワークから、アップロードするExcelファイルまたはCSVファイルを選択します。 |
ファイルタイプを選択 |
選択したファイルをCSV、XLS、XLSXのいずれかから選択します。 |
ファイルのパスワード(オプション) |
アップロードするExcelファイルがパスワードで保護されている場合は、パスワードを入力します。 |
シート名(オプション) |
アップロードするExcelファイルが特定のシートにある場合は、ここにそのシート名を入力します。シート名に偶然のスペースがないか確認してください。シート名を入力しなかった場合は、ワークブックの最初のシートが使用されます。 |
[高度] ペイン - Excel
このペインでは、アップロードしたExcelについて高度なオプションを設定します。
メニュー |
説明 |
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レイアウト |
Excelファイルのレイアウトを選択します。使用可能なオプションは次のとおりです。
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モード |
Excelデータのセル範囲の決定方法を選択します。[自動]を選択すると、範囲が自動的に決定されます。[手動]を選択すると、列ヘッダーとデータ範囲を手動で入力するように求められます。 |
列のヘッダーの範囲 |
Excelシートの列ヘッダーの範囲を入力します。例:A2:F8 |
行のヘッダーの範囲 |
Excelシートの行ヘッダーの範囲を入力します。例:A2:A8 |
データの範囲 |
Excelシートのデータ(ヘッダーなし)セルの範囲を入力します。例:A3:F20 |
ヘッダー開始行([高度]のみ)(オプション) |
ヘッダー行番号を入力します。番号を入力しない場合、最初の行がヘッダー行とみなされます。 |
データ開始行([高度]のみ)(オプション) |
開始行番号を入力します。番号を入力しない場合、ヘッダー行に続く最初の行が開始行とみなされます。 |
スキップするフッター行([高度]のみ)(オプション) |
インポートから除外する行がファイルの終わりに1つまたは複数ある場合は、スキップする行数を入力します。 |
日付形式([高度]のみ)(オプション) |
Excelデータで使う日付形式を選択します。日付をテキストで表すときは[日付を文字列として表示]を選択します。 |
空白行([高度]のみ)(オプション) |
Excelファイルに空白行が見つかった場合に、希望する結果を選択します。[空白行をスキップ]を選択すると、空白行なしで通常どおりファイルが処理されます。[最初の空白行で停止]を選択すると、最初の空白行まですべて取得されます。 |
空白の列ヘッダー([高度]のみ)(オプション) |
Excelファイルに空白の列ヘッダーが見つかった場合に、希望する結果を選択します。[空白列を追加]を選択すると、デフォルトの名前で新しい列が生成されます。[最初の空白列で停止]を選択すると、空白のヘッダーがある最初の列まですべて取得されます。 |
[高度] ペイン - CSV
このペインでは、アップロードしたCSVファイルについて高度なオプションを設定します。
メニュー |
説明 |
---|---|
デリミター |
CSVファイルを解析するために使用する区切り文字を選択します。 |
引用文字 |
CSVファイルを解析するために使用する引用文字を選択します。 |
エスケープ文字 |
CSVファイルを解析するために使用するエスケープ文字を選択します。 |
ファイルエンコーディング |
CSVファイルに対して希望するファイルエンコーディングを選択します。 |
ファイル名列を追加 |
CSVファイルの最終DataSetに「BATCH_FILE_NAME_」列を追加する必要があるかどうかを選択します。 |
ヘッダー開始行(オプション) |
ヘッダー行番号を入力します。番号を入力しない場合、最初の行がヘッダー行とみなされます。 |
データ開始行(オプション) |
開始行番号を入力します。番号を入力しない場合、ヘッダー行に続く最初の行が開始行とみなされます。 |
スキップするフッター行(オプション) |
インポートから除外する行がファイルの終わりに1つまたは複数ある場合は、スキップする行数を入力します。 |
その他のペイン
再試行やオプションの更新の設定など、このページにないセクションに記載のコネクターインターフェースについてては、「コネクターを使用してDataSetを追加する」をご覧ください。
設定を編集する
ほかのコネクターのDataSetと同じように、DataSetの詳細ビューで、アップロードしたExcelまたはCSV DataSetの設定を編集できます。
ExcelまたはCSV DataSetの設定を編集するには、以下の手順を行います。
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Data Centerを開きます。
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検索やフィルターのオプションを使用して、編集するDataSetを探します。
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DataSetをクリックして、その詳細ビューを開きます。
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[設定]タブをクリックします。
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必要な変更を行います。
よくある質問
このコネクターのファイルサイズの制限はどの程度ですか?
File Uploadコネクターでは、最大250 MBのファイルを処理できます。250 MBを超えるファイルをインポートする必要がある場合は、CSV SFTPコネクターまたはExcel SFTPコネクターを使うことを検討してください。
ファイルがサポートされていないというエラーが表示されるのはなぜですか?
アップロードしようとしているファイルに、コネクターによって現在サポートされていない機能が含まれています。代わりに従来のFile Uploadコネクターを使用してください。
どうすれば既存のFile Upload DataSetを簡単に更新できますか?
以下に従って、File Upload DataSetを更新してください。
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Data CenterでDataSetに移動します。
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DataSetの [設定]タブを開きます。
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[アップロード]フィールドを使用して、新しいバージョンのファイルをアップロードします。
DataSetが新しいバージョンのファイルに置き換えられ、DataSetから作成されたカードがすべて自動で更新されます。
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