はじめに
Sprinklr社は、大企業向けにソーシャルメディアマーケティング、ソーシャル広告、コンテンツ管理、コラボレーション、アドボカシー、ソーシャルメディアモニタリングを提供するソーシャルソフトウェアプラットフォーム(Sprinklrという名称で呼ばれる)の開発および販売を行う企業です。DomoのSprinklrコネクターを使用して、投稿インサイト、ブートストラップ情報、プロフィールなどに関する情報を取得します。Sprinklr APIの詳細については、同社Webサイト(https://developers.sprinklr.com/)を参照してください。
Sprinklrコネクターは「クラウドApp」コネクターであるため、クラウドに保管されたデータの取得が可能です。Data Centerでウィンドウ上部のツールバーで [クラウドアプリ] をクリックすると、これを含む他のクラウドアプリコネクターのページにアクセスできます。
Sprinklrアカウントには、Data Centerから接続します。このトピックでは、Sprinklrコネクターユーザーインターフェースに固有のフィールドとメニューについて説明します。DataSetの追加や更新スケジュールの設定、DataSet情報の編集に関する一般的な情報については「データコネクターを使用してDataSetを追加する」を参照してください。
主な使用事例 |
Sprinklrでは、組織が様々なソーシャルプラットフォームアカウントを1か所に集約し、各種ソーシャルメディアのKPI追跡を行うことが可能です。 |
主なメトリクス |
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社内における主な権限 |
ソーシャルマーケティング担当者 |
平均導入時間 |
APIにアクセスする申請プロセスに2週間を要します。認証後、実際導入にかかる時間は5時間ほどです。 |
使いやすさ(1~10段階。1が「最も使いやすい」) |
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ベストプラクティス
レポートオプションの多くは、手動での設定が必要です。これらオプションの詳細は、APIのドキュメントに記載されています。例えば、「アカウントインサイト」、「投稿インサイト」、「有料広告統計インサイト」のレポートでは、groupbyフィールドへの入力が必要です。このフィールドに入力した内容すべてが、レポートのディメンションとなります。APIドキュメントには、groupbyで使用可能な列の一覧があります。コネクターツールのヒントは、それぞれの設定手順に必要となる適切なフォーマットを示したものです。
必要条件
Sprinklrアカウントに接続してDataSetを作成するには、SprinklrクライアントIDとクライアントシークレットが必要です。
APIへのアクセスには、アプリケーションを提出した上でSprinklrによる承認が必要です。 https://developer.sprinklr.com/apps/myappsに申請プロセス完了までのすべてのステップが掲載されています。
また、APIキー作成の際は、https://oauth.domo.com/api/data/v1/oauth/providers/sprinklr/exchangeへのredirect_uri設定が必要です。
アクセス確認後、クライアントIDとクライアントシークレットでの認証が可能になります。
Sprinklrアカウントに接続する
このセクションでは、Sprinklrコネクターページの[認証情報] および[詳細]ペインのオプションについて説明します。このページ内のほかのペインに含まれるコンポーネントである[スケジュール設定]や[DataSetに名前を付けて説明を入力]に関しては、ほとんどのタイプのコネクターで共通しています。詳細については「データコネクターを使ってDataSetを追加する」を参照してください。
認証情報ペイン
このペインには、Sprinklrアカウントに接続する認証情報の入力フィールドが含まれています。下表では、各フィールドに必要な内容を説明しています。
フィールド |
説明 |
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環境 |
本番またはサンドボックスいずれかのデータをプルするSprinklr環境を選択します。 |
クライアントID |
SprinklrクライアントIDを入力します。 |
クライアントシークレット |
Sprinklrクライアントシークレットを入力します。 |
認証の詳細については、上記「必要条件」をご覧ください。
有効なSprinklr認証情報を一度入力しておくと、随時同じアカウントを使用して新しいSprinklr DataSetを作成できます。コネクターのアカウントはData Centerのアカウントタブで管理することができます。このタブの詳細については、「コネクターのユーザーアカウントを管理する」を参照してください。
詳細ペイン
このペインには、レポートタイプを選択するメインの[レポート]メニューをはじめ、選択したレポートタイプに応じて表示されるその他様々なメニューがあります。
メニュー |
説明 |
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レポート |
Sprinklrレポートを選択します。以下のレポートが利用できます。
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集計関数 |
レポート内のデータ集計方法を選択します。 | ||||||||||||||||||||||||
測定名 | データを取得する測定値をすべて選択します。 | ||||||||||||||||||||||||
Group Byオプション |
任意のgroupbyオプションを (columnName,dimensionName,groupType,detail=value) の形式で入力します。 例:("MyAccountId",ACCOUNT_ID,FIELD),(date,DATE_HISTOGRAM,interval=1w) |
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フィルターオプション |
任意のフィルターオプションを (dimensionName,filterType,[value1,value2],detail=value) の形式で入力します。 例: (SN_TYPE,IN,[FACEBOOK]),(CLIENT_ID,IN,[62]),(ACCOUNT_ID,IN,[3051,553,565]) |
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測定オプション | 追加で行う結果計算の測定オプションを選択します。 | ||||||||||||||||||||||||
期間 |
特定の日付に対して、または日付範囲に対してデータを取得するかどうかを選択します。 |
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レポートの日付 |
レポートのデータが特定の日付か、または今日から何日前までのものかを選択します。 |
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特定の日付を選択 |
レポートの日付を選択します。 |
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遡る日数 |
レポートに表示する過去日数を入力します。 |
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開始日 |
日付範囲の最初の日付が特定の日付か相対的な日付かを指定します。範囲の最後の日付は、[終了日] で選択します。 |
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終了日 |
日付範囲の2番目の日付が特定の日付か、相対的な日付かを指定します。日付範囲の最初の日付は[開始日]で選択します。 |
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特定の開始日を選択 |
日付範囲の最初の日付を選択します。 |
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特定の終了日を選択 |
日付範囲の2番目の日付を選択します。 |
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開始日まで遡る日数 |
レポートで表示する過去の日のうち、現在から最も遠い日までの日数を入力します。[終了日まで遡る日数]と組み合わせることによって、表示日数の範囲を作成できます。 例えば、[開始日まで遡る日数] に10、[終了日まで遡る日数] に5を入力した場合、レポートには、今日から数えて10日前から5日前のデータが含まれます。 |
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終了日まで遡る日数 |
レポートで表示する、直近の日までの日数を入力します。[開始日まで遡る日数]と組み合わせることによって、表示される日の範囲を作成できます。 例えば、[開始日まで遡る日数] に10、[終了日まで遡る日数] に5を入力した場合、レポートには、今日から数えて10日前から5日前のデータが含まれます。 |
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リソースを選択 | データを取得するリソースをすべて選択します。 | ||||||||||||||||||||||||
レポートを選択 | 情報を取得するアカウントをすべて選択します。 | ||||||||||||||||||||||||
ダッシュボード名 | ダッシュボード名を入力します(例:AutoDashboard)。 | ||||||||||||||||||||||||
列名 | 列名を入力します(例:fbinbox)。 | ||||||||||||||||||||||||
プロフィールのチャネルタイプ | プロフィールのチャネルタイプを入力します(例:FACEBOOK)。 | ||||||||||||||||||||||||
ソーシャルチャネルのプロフィールID | ソーシャルチャネルの一意のプロフィールIDを入力します(例:215244391952058)。 | ||||||||||||||||||||||||
ストリーム | データを取得するストリームのIDを入力します。 | ||||||||||||||||||||||||
ウィジェットタイプ | データを取得するリスニングウィジェットタイプ(分布、トレンドなど)を選択します。 | ||||||||||||||||||||||||
展開する列(オプション) | 複数列に展開する列のカンマ区切りリストを入力します。通常は、「リスト」または「オブジェクト」として返される列です。 | ||||||||||||||||||||||||
ディメンション | 「リスニングウィジェット」レポートに表示する最初のディメンションを選択します。 | ||||||||||||||||||||||||
カスタムフィールド名 | 選択したディメンションのカスタムフィールド名を入力します。 | ||||||||||||||||||||||||
その他ディメンション | 「リスニングウィジェット」レポートに表示する2番目のディメンションを選択します。 | ||||||||||||||||||||||||
サブタイプ | 「リスニングウィジェット」レポートでデータを取得するユーザーのサブタイプを選択します。 | ||||||||||||||||||||||||
リストの展開 | リストを含む列を展開するか否かを選択します。このオプションを選択すると、DataSetで単一の投稿に対し複数行が含まれる場合があります。 |
以下のスクリーンショットは、「投稿インサイト」レポートの構成例を示したものです。
その他のペイン
スケジュール設定、再試行、オプションの更新など、このページにないセクションに記載のコネクターのインターフェースについては、「データコネクターを使用してDataSetを追加する」を参照してください。
トラブルシューティング
このコネクターで最も多いのが、フィルターに関連した問題です。Sprinklrでは、各レポートをフィルター処理した上で、Sprinklrウェブサイトのレポートに表示されるSprinklrデータを消去する個別のクエリで実行します。コネクターの設定時には、これらと同じフィルターの使用が必須で、それらが使用されていない場合、データが複製されるまたは失われるといったトラブルが発生します。これを行うためには、SprinklrレポートのバックエンドにあるAPI呼び出しの使用が必要となります。
このコードにアクセスする、またはコネクターからプルするフィルターとバックエンドレポートを見つけるには、次の手順を実行します。
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Chromeブラウザを開きます。
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ブラウザーを右クリックして、[検証]を選択します。
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デベロッパー用画面で [Network] タブに移動します。
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Sprinklrレポートページで画面を再読み込みします。
再読み込みすると[Name]列の下に要素が複数表示されます。 -
クエリを検索し、対応するレポートまたは複製するデータを見つけます。
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クエリを選択し、requestsの下を対象に検索を行い、Demoコネクターへの入力が必要なデータをすべて特定します。
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認証情報を使いDomoのSprinklrコネクターに接続します。
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Sprinklrレポートに使用されるレポートを選択します。
Sprinklrでは、requests > parameterの下にこのレポートがあります。この例では、「Post Insights」という名称です。 -
[集計関数]には、Sprinklrレポートに使用される関数を選択します。
Sprinklrでは、groupBys > projectionsの下にこの関数があります。この例では、SUMとなっています。 -
[測定名]には、Sprinklrレポートに使用される関数を選択します。
Sprinklrでは、groupbys > projections > measurementの下にこの関数があります。この例では、TOTAL_ENGAGEMENTがこれにあたります。 -
[Group By Options] には、構文 (columnName,dimensionName,groupType,detail=value) を使い [Network] タブの [Requests] ドロップダウンメニューの下のSprinklrレポートで、groupbyフィールドを入力します。
例えば、グループに「Client_ID」フィールドがリストされている場合であれば、[Group By Options] には、(Client_ID,Client_ID, field) の構文を使用します。
また、Domoカードで必要な形式でのデータレンダリングを行えるよう、Sprinklrレポートに含まれていなくとも、日付グループのご使用をお薦めいたします。例: (date,DATE_HISTOGRAM,interval=1h) または (POST_PUBLISHED_DATE,FIELD) -
[フィルター]には、Sprinklrレポートに使用されるフィルターを入力します。
Sprinklrでは、requests > filtersの下にこれにあたるフィルターがあります。[フィルター]ボックスにある?の下の構文を使用します。 -
(条件付き)Sprinklrレポートのクエリコードで、[展開列]と[測定オプション]の適用が示されている場合は、「request」データに含まれる情報を入力します。
- 時間枠の設定時は、実際のSprinklrレポート/グラフに記載の時間枠、またはカードのビジュアル化に必要な時間枠を使用します。DomoのSprinklrレポートの大半で、実際には時間枠がありません。[時間]フィルターで指定の時間が、データベースに非対応であるか、また日付として認識不可能な形式であるかは、バックエンドで確認可能です。
ドリルダウンの構築
Sprinklrデータにドリルダウンを作成するには、カードに表示するドリルダウンの種類を設計または検索し、そのデータを表示するSprinklrのDataSetを新規作成します。ドリルダウンを使うには、最上位のSprinklrデータソースに対応するDataFlowの同じフィールド名をプルするか、名前の変更を行う必要があります。
よくある質問
データはどれくらいの頻度で更新できますか?
DataSetは、1日に1回の更新がかかる設定にする必要があります。
注意すべきAPI制限はありますか?
Sprinklrでは、実稼働インスタンスへの呼び出しに、5回/秒、500回/時の制限があります。Sandboxインスタンスへの呼び出しは、2回/秒、100回/時の制限となります。1回のDataSet実行に複数の呼び出しが必要になる場合があるので注意してください。
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