はじめに
Domoの利用者が多くなるほど、ビジネスで適切な判断を下せる人材が社内で増えることになります。しかし、全員が同じコンテンツを見ているとは限りません。正しいデータが取り込まれていることを確認するにはどうすればよいでしょうか。コンテンツ認証機能を使用してコンテンツを認証すると、ユーザーはカードやDataSetを見るだけでコンテンツが承認済みかどうかを把握できます。
Domoでは、「会社」と「部署」の2種類のコンテンツ認証を使用できます。会社認証は、コンテンツが最も厳格な認証レビュープロセスに合格し、会社全体がコンテンツの存在を認識しているということを表します。部署認証は、コンテンツが会社全体に広く適用されないものの、特定の部署によって認証され、信頼されていることを表します。会社認証済みのコンテンツと部署認証済みのコンテンツは、それぞれ異なるバッジで示されます。
カードやDataSetの認証をリクエストするには、コンテンツの該当部分で[認証をリクエスト]を選択します。所有者でない場合、リクエストは所有者に送信され、その所有者が承認プロセスを開始するか却下するかを決定できます。所有者がコンテンツの該当部分を提出する認証プロセスを選択すると、リクエストは所有者が選択した認証プロセスの指定された各承認者(または指定したグループのメンバー全員)に送信されます。承認者は、認証リクエストを承認または却下する責任を負います。また、変更が必要な場合は、承認チェーン内でリクエストを送り返すことができます。
ユーザーのグループがチェーン内の承認者として指定されている場合、そのグループのいずれかのユーザーが承認を与えると、その承認はグループ全体に有効となり、プロセスは次の承認者に進みます。
コンテンツのさまざまなバッジは、認証ティア(会社または部署)に加えて、コンテンツが認証済みか認証ペンディング中かを示します。
コンテンツが部署認証プロセスによって認証されたことを示します。
認証がリクエスト済みで、コンテンツの部署認証がペンディング中であるか、コンテンツの部署認証済みステータスが期限切れであることを示します。
コンテンツが会社認証プロセスによって認証されたことを示します。
コンテンツの会社認証がペンディング中であるか、コンテンツの会社認証ステータスが期限切れであることを示します。
認証センターでは、自分が提出したリクエストとあなたの承認を待っているリクエストを追跡できます。承認チェーンや各承認者またはグループが講じた措置など、全てのリクエストの詳細を確認できます。承認待ちのリクエストについては、承認するか却下するかをここで選択できます。
会社および部署認証のリクエストに使用される認証プロセスは、[管理者設定]の[認証済みコンテンツ]にあります。この[ページ]には、「管理者」のデフォルトのセキュリティロールまたは「認証済みカード」が有効になっているカスタムロールを持つユーザーのみがアクセスできます。認証フォームのフィールドや承認者を変更する必要がある場合は、ここで行います。デフォルトのセキュリティロールの詳細については「デフォルトのセキュリティロールリファレンス」を参照してください。カスタム権限の詳細につきましては、「権限の管理」をご覧ください。
詳細は、「リクエストフォームを作成する」を参照してください。
ビデオ - カードの認証方法
カードの認証をリクエストする
カードの認証のリクエストは簡単です。カードの [認証をリクエスト] オプションを選択し、適切な認証プロセスを選択して提出するだけです。カード所有者でないユーザーが [認証をリクエスト] をクリックすると、カード所有者に通知が送信され、その所有者が承認プロセスを開始するかどうかを選択できます。
カードの認証をリクエストするには
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カードの[ページ]ビューまたは詳細ビューのいずれかで、スパナメニューの [認証をリクエスト] を選択します。
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(条件付き)カードの所有者でない場合は、リクエストが所有者に送信されたことを示すメッセージが表示されます。この時点で、認証プロセスを開始する責任はカードの所有者が負うことになります。カードの所有者は、カードの詳細ビューに移動し、画面の上部にある
アイコンをクリックして[却下]または[開始]をクリックすることで、認証プロセスを却下または開始できます。さらに、カードの所有者は、認証センターで認証リクエストを確認できます。
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[プロセスを選択]メニューで目的の認証プロセスを選択します。
新しいペインが開き、説明、指示(ある場合)、承認チェーンのメンバーなどといった、プロセスに関する情報が表示されます。 -
[送信] をクリックします。
カードが承認チェーンの最初の承認者に送信されます。
注記:カードにアクセスできないユーザーが承認チェーンにいる場合は、カードが認証のために送信されると、それらのユーザーにアクセス権が付与されます。[共有ページ]にカードが表示され、必要な措置を講じることができるようになります。認証センターで措置を講じることもできます。
DataSetの認証をリクエストする
DomoではDataSetの認証をリクエストできます。リクエストを行うには、DataSetの詳細ビューに移動して [認証をリクエスト] を選択し、目的の認証プロセスを選択して送信します。
DataSetの認証を要求する際には、注意点が2つあります。
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DataSetの認証プロセスを開始できるのはDataSetの所有者のみであり、共同所有者は開始できません。認証リクエストを所有者以外が送信すると、認証がリクエストされたことを知らせるメッセージが所有者に送信されます。メッセージを受け取った人は、了承して認証をリクエストするかどうかを選択できます。DataSetの管理者権限に関する詳細は、「DataSetをシェアする」を参照してください。
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DataSetにスキーマの変更(列の削除または名前の変更)、構成の変更、アカウントの変更が発生した場合、認証は期限切れになります。
DataSetの認証をリクエストするには
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、[その他]から[データ]を選択します。
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Data Centerで、認証をリクエストするDataSetを探してクリックし、詳細ビューを開きます。
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スパナメニューで、[認証をリクエスト] をクリックします。
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(条件付き)DataSetの所有者でない場合は、リクエストが所有者に送信されたことを示すメッセージが表示されます。この時点で、認証プロセスを開始する責任は所有者が負うことになります。DataSetの所有者は、DataSetの詳細ビューに移動し、画面の上部にある
アイコンをクリックして [却下] または [開始] をクリックすることで、認証プロセスを却下または開始できます。さらに、DataSetの所有者は、認証センターで認証リクエストを確認できます。
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[プロセスを選択] メニューで目的の認証プロセスを選択します。
新しいペインが開き、説明、指示(ある場合)、承認チェーンのメンバーなど、プロセスに関する情報が表示されます。 -
[送信] をクリックします。
カードが承認チェーンの最初の承認者に送信されます。
認証リクエストを処理する
認証リクエストの承認者として指定されている場合、自分に送られてくるリクエストの処理は自分で行う必要があります(自分が承認者グループのメンバーでない場合は、承認者グループのメンバーであれば、誰でも認証リクエストを処理できます)。リクエストが行われると、措置を講じる必要があることを知らせる通知が届きます。受け取る通知のタイプは、通知設定によって異なります。詳細は、「通知とアラート設定を構成する」を参照してください。
認証リクエストに対する措置(リクエストを承認または却下する、変更をリクエストするなど)は、認証センターで講じることができます。
認証センターでは、提出済み認証リクエストに対して以下の措置を講じることができます。
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リクエストを承認できます。この場合、承認チェーンの唯一のユーザーでない限り、チェーンの次のユーザーに通知が送信されます。チェーンの唯一のユーザーである場合は、リクエストを提出したユーザーに、承認が行われたことを知らせる通知が送信されます。
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リクエストについて質問できます。この質問は、リクエストのBuzzチャンネルに表示され、アクセス権を持つすべてのユーザーが読んだり回答したりできます。詳細は、「Buzzに投稿する」を参照してください。
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リクエストに関するBuzzチャンネルへのアクセスを、指定したユーザーやグループとシェアできます。
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リクエストの詳細を編集できます。
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チェーンの前のユーザー(またはチェーンの最初のユーザーである場合は提出者)に変更をリクエストできます。
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リクエストの新しい承認者に委託できます。
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リクエストを完全に却下できます。
認証センターでカード認証リクエストを処理するには
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[その他]から[認証センター]を選択して認証センターを開きます。
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左側のナビゲーションペインで[あなた待ち]を選択します。
レビューを必要とするアクティブな認証リクエストの一覧が表示されます。 -
[アクティブ] タブで、処理を求められたリクエストを見つけてクリックします(検索オプションとフィルターオプションを使って目的のリクエストを見つけることができます)。
リクエストをクリックすると、画面の右側のペインにリクエストの詳細が表示されます。 -
リクエストの詳細に目を通します。
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以下のいずれかを行います。
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リクエストを承認するには、[承認] をクリックします。
チェーンの後ろに承認者がいる場合は、承認に関する通知が次の承認者に送信され、その承認者がリクエストの承認や却下などを行う責任を負います。そうでない場合は、承認プロセスが終了し、その旨が提出者に通知されます。 -
Buzzでリクエストについて質問するには、右上隅にある
をクリックし、[質問する] を選択します。Buzzが開きます(まだ開いていない場合)。
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Buzzチャンネルへのアクセスをシェアするには、右上隅にある
をクリックし、[リンクをシェア] を選択します。[シェア相手] フィールドで、アクセスをシェアするユーザーまたはグループを選択します。次に、 [シェアする] をクリックします。それらのユーザーとグループにBuzzチャンネルへのリンクがメールで送信されます。
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リクエストを編集するには、右上隅にある
をクリックし、[リクエストを編集] を選択します。必要な変更を加えて [保存] をクリックします。
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変更をリクエストするには、[送り返す] をクリックし、[変更をリクエスト] を選択します。メッセージフィールドで、リクエストに加えるべき変更について説明します。最後に、[送信] をクリックします。
承認フローの前の承認者に、リクエストされた変更に関する通知が届きます。この承認者は、変更を加えて再提出するか、チェーンの前のユーザーまたは提出者に変更を行うようリクエストできるようになります。 -
新しい承認者に委託するには、右上隅にある
をクリックし、[委託] を選択します。[委託先] フィールドで、委託するユーザーを選択し、委託の理由を説明するメッセージを入力します。最後に、[送信] をクリックします。
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リクエストを却下するには、[送り返す] をクックして [却下] を選択します。メッセージフィールドに、リクエストを却下する理由を入力します。最後に、[却下] をクリックします。
承認フローが停止し、リクエストが却下されたことが提出者に通知されます。
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管理者アクションを実行する
[管理者設定]>[認証済みコンテンツ] > [認証済みカード]/[認証済みDataSet] では、「管理者」のデフォルトのセキュリティロール、または「認証済みカード」か「認証済みDataSet」が有効になったカスタムロールを持つユーザーのみが実行できるいくつかのアクションにアクセスできます。これには以下のアクションが含まれます。
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認証済みのコンテンツ、または認証状態がリクエスト中、ペンディング中、期限切れのコンテンツの一覧を表示する
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新しい部署レベルのカード認証プロセスを追加する(会社レベルの認証では使用できるプロセスは1つのみです)
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会社レベルと部署レベルの両方の認証プロセスを変更する
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コンテンツが編集された場合に認証を期限切れにするかどうかを決定する
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認証リクエストをキャンセルする
認証済みまたは認証がペンディング中のコンテンツを表示する
[管理者設定] > [認証済みコンテンツ] > [認証済みカード」/「認証済みDataSet」 では、認証済み、認証がリクエスト済み、認証がペンディング中、または状態が期限切れのカードまたはDataSetの一覧を表示できます。認証済みのコンテンツのエントリはまたは
バッジ付きで表示され、「認証がリクエスト済み」、「認証がペンディング中」、または「認証が期限切れ」のコンテンツのエントリは
または
バッジ付きで表示されます。すべてのエントリに、カード所有者の名前、最終更新日、認証日(またはペンディング中の場合は「ペンディング中」スタンプ)、閲覧数、 追加のオプションを提供する
アイコンが表示されます。
右上隅にあるメニューを使用してカードまたはDataSetの一覧にフィルターをかけることができます。[ペンディング中]、[期限切れ]、[認証済み] などのフィルターを使用できます。
部署レベルのカード認証プロセスを追加する
[管理者設定] > [認証済みコンテンツ] > [認証済みカード]/[認証済みDataSet]に移動し、[部署] セクションの「+」タイルをクリックすることで、部署レベルの認証プロセスを追加できます(会社レベルの認証プロセスは追加できません)
既存のフォームをクリックして開き、変更を加えることもできます。
部署レベルの認証プロセスエディターでは、デフォルトのプロセス名(デフォルトは「部署のタイトル」です)を変更したり、プロセスの入力に関する説明や指示を追加したり、承認チェーンのユーザーやグループを指定したりできます。プロセスをプレビューし、ユーザーがをクリックして開いたときにプロセスがどのように表示されるかを確認することもできます。
部署レベルの認証プロセスを追加するには
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[その他]>[管理者設定]>[認証済みコンテンツ] >[[認証済みカード] または[その他]>[管理者設定]>[認証済みコンテンツ]>[認証済みDataSet] を選択します。
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「部署」内の「+」をクリックして認証プロセスエディターを開きます。
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画面の上部のエリアに、新しい認証プロセスの固有の名前を入力します。
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(オプション)説明を含める場合は、[説明] フィールドに説明を入力します。
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(オプション)このフォームに入力するユーザーに対する特定の指示を含める場合は、[指示] フィールドに指示を入力します。
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[承認チェーン] で [承認者ステップを追加] をクリックします。
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[ユーザーを選択またはプレースホルダーを設定] フィールドに、承認チェーンの最初のユーザーまたはグループの名前を入力します。
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(オプション)リクエストが複数のユーザーまたはグループによって承認される必要がある場合は、[承認者ステップを追加] をクリックし、新しい承認ユーザーまたはグループを選択します。
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(オプション)全ての承認者または承認者グループがチェーンに追加されるまで、 ステップ8を必要な回数だけ繰り返します。
リクエストは、ここで指定した順序で承認のためにユーザーとグループに送信されます。たとえば、チェーンの最初のユーザーが「Brad Storch」で、2番目のユーザーが「Betty Symington」であった場合は、このフォームで作成したリクエストはまずBradの承認を得るために彼に送信されます。Bradが承認したら、次にBettyに送信されます。Bettyが承認した場合は、リクエストが両方のレベルで承認されたことが提出者に通知されます。 -
(オプション)必要な場合は、特定の承認者またはグループの
をクリックし、その名前をチェーンの上または下に移動することで、承認者の順序を変更します。
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(オプション)ユーザーがこのフォームを入力するときに承認者を追加できないようにする場合は、必ず [チェーンをロック] をオンにします。
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(オプション)このフォームをプレビューするには、画面の右上隅にある
をクリックします。
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フォームの設定が完了したら、[保存] をクリックします。
認証プロセスを変更する
[管理者設定] > [認証済みコンテンツ] > [認証済みカード]/[認証済みDataSet] でプロセスのタイトルをクリックして必要な変更を行うことで、認証プロセス(会社レベルまたは部署レベルのいずれか)のコンテンツ(説明、指示、承認者)を変更できます。会社レベルの認証プロセスと部署レベルの認証プロセスは、会社レベルの認証プロセスでは名前を編集できないことを除いて基本的に同じです。
編集されたコンテンツの認証を期限切れにする
[管理者設定]>[認証済みコンテンツ]>[認証済みカード]/[認証済みDataSet] では、AnalyzerでカードまたはDataSetに変更が加えられた場合にそのカードまたはDataSetの認証を期限切れにするかどうかを指定できます。これにより、認証済みカードまたは認証済みDataSetのコンテンツを更新するには、最初に承認を取得しなければならないように設定できます。これを行うには、編集されている場合、[期限切れにする] スイッチを切り替えます。これはグローバル設定です。 この設定をカード単位またはDataSet単位で有効にすることはできません。
このオプションが有効になっている場合、ユーザーが認証済みのカードまたはDataSetを編集してから保存しようとすると、以下のようなメッセージが表示されます。
その後、ユーザーがカードまたはDataSetを保存すると、カードは承認プロセスを再度通過するまで「認証ペンディング中」に戻ります(カードまたはDataSetにまたは
バッジが表示されます)。
認証をキャンセルまたは削除する
[管理者設定] > [認証済みコンテンツ] > [認証済みカード]/[認証済みDataSet] では、ペンディング中の認証をキャンセルしたり、既に付与された認証を削除したりできます。これを行うには、カードまたはDataSetのアイコンをクリックし、[認証をキャンセル](ペンディング中の認証の場合)または [認証を削除](承認済みの認証の場合)を選択します。
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