はじめに
Beast Modeは、チャートの列の変換時に計算を追加するためにお使いいただけます。
ビデオ - Beast Modeの紹介
ビデオ - 計算フィールドを作成する
ビデオ - CASEステートメントの概要
Beast Modeダイアログのコンポーネント
Beast Modeのダイアログがどのように表示されるかを示したのが、以下のスクリーンショットです。
以下の表では、 Beast Modeのコンポーネントに関する詳細を確認できます。
名前 |
説明 |
---|---|
計算フィールド名 |
計算の名前が入っています。これは、Analyzerのカテゴリーリストのほか、カードの変換列のヘッダーとして現れます。名前は編集可能です。この名前をDataSetの列の名前と同じにすることはできません。同じにすると、「計算に指定された名前が無効です」というエラーが表示されます。 |
スクリプト |
計算に入れることができる関数が入っています。計算に列名や計算そして関数を追加するには、[DataSetフィールド]と[関数]リストにある項目をダブルクリックします。計算を検証するには、([スクリプト]フィールドで計算を編集した後に表示される)[スクリプトを検証]をクリックするか、[保存して閉じる]をクリックします。計算が検証をパスすると、「有効なスクリプト」 というメッセージが表示されます。計算が検証をパスしない場合は、「無効なスクリプト」 というメッセージが表示されます。 |
DataSetフィールド |
ダブルクリックして計算に追加できるカテゴリーや値と計算のリストです。計算の列はリストではカテゴリーとして表示されます。リストでアイテムを検索するか、タイプ別にフィルターをかけることができます。最初の文字を |
関数 |
ダブルクリックして計算に追加できる関数のカテゴリーのリストです。リストでアイテムを検索するか、タイプ別にフィルターをかけることができます。 |
関数の詳細 |
選択した関数の詳細を表示します。 |
DataSet で計算をシェア |
DataSetで選択された計算を共有することができます。つまり、このDataSetを利用しているその他のカードでもこの計算が使用できるようになります。 |
保存して閉じる |
選択した計算を検証、保存し、ダイアログを閉じます。チャートの作成に計算を使用するには、計算が有効である必要があります。 |
Beast Mode計算を追加する
Beast Modeを使用してデータを変換する計算を追加するには、このセクションの情報を使用してください。
Beast Mode計算を追加するには:
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計算を追加するKPIカードで
をクリックして、[カードを編集]を選択します。
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Analyzerで、[計算フィールドを追加]をクリックします。
Analyzerに関する詳細は、「Analyzerのレイアウト」を参照してください。[Beast Mode] ダイアログが表示されます。
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[計算フィールド名]に計算のタイトルを入力します。
注記:タイトルは、作成された列の見出しとして使用され、カードにも表示される場合があります。Beast ModeにDataSet内の別のBeast Modeまたは列と同じ名前を付けると、モーダルがポップアップ表示され、Beast Mode名を変更できます(修正が必要なほかの名前も一緒に変更できます)。重要:Beast Modeの名前付けでは、「Date」や「Sum」など、関数で使用される1語のキーワードを避けることを推奨します。このような単語を使用すると、Beast Modeが失敗する可能性があります。「Date Created」や「Sum of Sales」は問題ありません。 -
[スクリプト]に、目的の計算を入力します。
計算に列名と関数を追加するには、[DataSetフィールド]と[関数]のリストにあるアイテムをダブルクリックします。
関数の詳細については、「Beast Mode関数リファレンスガイド」を参照してください。 -
(オプション) 同じDataSetを使用しているカード間で計算を共有する場合は、そのオプションにチェックを入れます。
-
[保存して閉じる]をクリックし、計算スクリプトの構文を検証して、変更を保存します。
エラーがあった場合には、スクリプトを修正します。
保存すると、Analyzerのカードのカテゴリーリストに、計算列が表示されるようになります。
Beast Mode計算を編集するには:
-
計算を編集するKPIカードで
をクリックし、[カードを編集]を選択します。
Analyzerに関する詳細は、「Analyzerのレイアウト」を参照してください。 -
Analyzerの [カテゴリー]リストで、編集する計算列をクリックします。
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必要な変更を行い、[保存して閉じる]をクリックします。
Beast Mode計算を削除するには:
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計算を編集するKPIカードで
をクリックし、[カードを編集]を選択します。
Analyzerに関する詳細は、「Analyzerのレイアウト」を参照してください。 -
Analyzerの[カテゴリー]リストで、削除する計算列にマウスポインタを合わせ、[X]をクリックします。
-
[削除]をクリックして計算の削除を確認します。
計算使用法メモ
-
ほとんどの計算は以下の一般的なフォーマットのいずれか1つを用いています。
フォーマット
説明
FUNCTIONNAME(`Column Name`)
1つの特定の変更を、列のすべてのセルに適用するときに使用します。この種の計算に使用される関数の例には次のようなものがあります:
AVG
、MONTHNAME
、CEILING
。FUNCTIONNAME(`Column Name1`,`Column Name2`,...)
2つ以上の列にスクリプトが適用されるときに使用します。この種の計算に使用される関数の一例は
CONCAT
で、これは異なる列の文字列を結合します。FUNCTIONNAME(`Column Name`,somevalue)
指定された値を含む計算を列に適用するときに使用します。この種の計算に使用される関数の一例は
POWER
です。この計算を使用する際、列のすべてのセルで乗じる指数を指定します。FUNCTIONNAME(`Column Name`, 'string')
指定した文字列を含む計算を列に適用するときに使用します。この種の計算に使用される関数の一例は
DATE_FORMAT
です。このスクリプトを使用する際、日付値のフォーマットに使用する指定子の文字を指定します。詳細は、「Beast Modeでの日付の形式指定文字列」を参照してください。
-
計算では、Beast Mode関数名に大文字か小文字かの区別はありません。
-
計算では、列の名前は大文字か小文字かの区別があり、コンマによって区切られます。Beast Mode関数名は予約済みになっているため、Beast Modeの関数名を列の名前には使用しないようにします。
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列名には、バックティック(いわゆるバッククォート)、(`)またはダブルクォート(")を使用します(例:`Customers`または"Customers"
)。2つ以上の単語を含んだ列の名前は、バックティック(`)もしくはダブルクォート(")で囲みます。関数名と一致する列の名前を使用する場合(例:DATE)、バックティックかダブルクォート(")で列の名前を囲みます。 -
シングルクォート(')は文字列に使用します(例:'mystring')。
-
シングルクォートを2つ使用するとエスケープすることができます(例:'O''Neal')。
-
シングルクォートを使用した計算には、スペースを入力することができます(例:
' '
)。これはCONCATなど、文字列を結合する関数に便利です。 -
カスタムスクリプトでは、+(足し算)、-(引き算)、x(掛け算)、/(割り算)など、ほとんどの標準的な算術スクリプト子が使用できます。
-
別の計算で、特定計算を名前で参照することはできません。
例えば、「MaxColumn1」という名前の計算を作成した場合、別の計算を定義づける際にその名前を使用することはできません。 -
計算は入力しながら自動的に完了させることができます。
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関数を入力すると関数リストが表示され、その中から選択することができます。
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バックティック(')を入力すると、列の名前のリストが表示され、その中から選択することができます。
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[DataSet で計算をシェア]のボックスにチェックマークを入れると、その計算はDataSetに保存されます。保存された計算は、このDataSetを使ったほかのどのチャートでも使用できます。
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DataSet内で計算が行を集計する場合、カードのまとめ数字にそれを適用させることができます。詳細は、次のセクションをご覧ください。
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計算内でいくつかの関数を結合できる一方、数値関数を重ねることはできません。例えば、SUM(MIN())は無効です。
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同じDataSetを使用したあるビューからほかのビューへドリルするとき、Beast Modeを使用して作成したスクリプトは引き継がれていきます。ただし、新しいDataSetにドリルする場合は、計算は引き継がれません。ドリルパスについての詳細は、「チャートにドリスパスを追加する」をご覧ください。
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計算に「1」と「0」ではなく「Yes」と「No」を使用すると、フィルターオプションの選択が簡単になります。
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変換済みの列内に入れる数値のデータタイプは混ざらないようご注意ください。
例えば、CASE関数では 「Yes」(文字列)と 「0」(数)を同じ列に保存しないようにします。 -
リストのカテゴリーや値、関数、そしてDataSetフィールドをダブルクリックして計算に追加することができます。
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列または関数名を入力すると、メニューが表示されるので、そこで列や関数を選択して計算に追加することができます。例えば、「`」と入力すると列のリストが表示されるので、そこで目的の列を選択します。
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列名は、DataSetフィールドのリストから計算にドラッグ&ドロップできます。
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COUNT (DISTINCT)やSUM (DISTINCT)などの処理集約型の関数を使用するBeast Mode計算では、大きなDataSetから構築されるカードの可視化パフォーマンスが低下します。この事象は、30行を超える複雑なCASEステートメントでも発生します。これらの関数を大きなDataSetに組み込む必要がある場合は、可視化のパフォーマンスを最適化するためにDataFlowで実行することを推奨します。
Beast Mode構文の例については、「Beast Mode計算例」を参照してください。
計算をまとめ数字に適用する
DataSet内でBeast Mode計算が行を集計する場合、カードのまとめ数字に使用できます。以下のいずれかの関数を使用して作成された計算は、まとめ数字に適用できます。
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AVG
-
COUNT
-
COUNT (DISTINCT)
-
MAX
-
MIN
-
SUM
-
SUM (DISTINCT)
-
STDDEV_POP、VAR_POP
これらの計算を追加すると、このチャートのまとめ番号で使用される利用可能な列のリストにBeast Modeが自動的に追加されます。
まとめ数字に関する詳細は、「チャートのまとめ数字を設定する」をご覧ください。
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