はじめに
緯度/経度マップは、緯度と経度の座標を使って、世界中のあらゆる地域のデータを示します。 DataSetで表示される地域は、指定された座標に応じて「拡大/縮小」されます。 例えば、DataSetの全ての都市がドイツ国内にある場合、結果として表示されるマップはドイツのものになります。同様に、DataSetの一部の都市がドイツ国内にあり、その他の都市がフランス国内にある場合は、マップは「ズームアウト」され西ヨーロッパを表示するようになります。 緯度/経度マップに適用するフィルターもこのように機能します。 例えば、アメリカ合衆国のマップの詳細ビューを表示している時に、フィルターを使用してワシントンとカリフォルニアの都市のみを表示した場合、マップは米国の最も西の地域を表示するように更新されます。 フィルターの適用に関しては、チャートにフィルターを追加するを参照してください。
このタイプのマップは、緯度/経度経路マップとほぼ同じです。 違うのは、緯度/経度経路マップの点が接続され経路が形成されている点です。 これらのマップは標準的な緯度/経度マップより複雑で、データの列または行を7つ必要とします。
世界マップに関する詳細は、世界マップを参照してください。 国別マップに関する詳細は、国別マップを参照してださい。 大陸または地域マップに関する詳細は、大陸/地域マップを参照してください。 米国の 郡別マップに関する詳細は、米国郡別マップを参照してください。
データがあるにも関わらずマップのエリアにデータが表示されない場合のトラブルシューティングに関しては、トラブルシューティングを参照してください。
緯度/経度マップについて
緯度/経度マップは、DataSetから4つのデータ列または行を必要としますが、系列データに5番目の列を追加することもできます。 列または行の1つは描画したい点の緯度を含み、1つは経度、1つは経度と緯度の各組み合わせに対応する値、そしてもう1つは各点に表示される吹き出しラベルのテキストを含みます。 マップにはまた、特定の市の永久的なデータラベルも含まれます。 これらはDataSetにより決定されるのではなく、地域に基づいて自動的に含まれます。 このため、データラベルがない点がマップに含まれる可能性があります。 しかし、全ての点に吹き出しテキストが含まれています。
値は、特定の範囲に対応する点の大きさによって示されます。 範囲はDataSet内の値の分布に基づいて自動的に決定され、マップの横に自動的に挿入される凡例によって示されます。
任意で、マップの点の異なる色によってマップ内に示される系列データを含んだ、5番目の列をオプションとして追加することができます。 例えば、DataSet中の市が「A」と「B」の2つに分類される場合、デフォルトではグループ「A」の点はオレンジで表示され、グループ「B」の点は青で表示されます。 各系列の合計はマップの凡例に表示されます。 ユーザーが系列データを含む緯度/経度マップで点をクリックすると、表示されるドリルの表でマップ中のその系列の全アイテムが表示されます。 チャートのドリルに関する詳細は、データをドリルダウンするを参照してください。
値、カテゴリー、系列データについては、チャートデータについてを参照してください。
Domoは、経度と緯度の様々なフォーマットを認識することができます。 使用できるフォーマットの一覧は、緯度と経度のフォーマットを参照してください。
緯度/経度マップを作成する
カードビルダーで、マップのデータを含んでいる列を選択します。 データ列を選択する方法に関しては、DataSet 列をチャートに適用するを参照してください。
カードビルダーでチャートをフォーマットする方法に関しては、 KPI カード作成パート 2: カードビルダーを参照してください。
例
次の図は、典型的な列ベースのスプレッドシートのデータがどのように緯度/経度マップに変換されるかを示しています。
緯度と経度のフォーマット
Domoは、緯度と経度の以下のフォーマットを全て認識します。
書式名 |
説明 |
例 |
---|---|---|
符号付度数 |
「 |
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度分秒 |
「 |
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度分 |
「 |
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度のみ |
「 |
|
緯度/経度マップをカスタマイズする
緯度/経度マップの外観は、チャートの設定で編集することでカスタマイズできます。 全てのグラフタイプのプロパティは、 チャートの設定リファレンスガイド でリスト化され、説明されています。 緯度/経度マップ固有のプロパティには、以下が含まれます。 サムネイル画像をクリックすると、拡大画像が表示されます。
プロパティ |
説明 |
例 |
---|---|---|
記号 > 記号の色 |
マップの点の色を設定することができます。 デフォルトはオレンジです。 マップに系列の列が含まれる場合、色は自動的に決定されます。その場合、このプロパティを設定しても効果はありません。 |
— |
記号 > 記号のサイズ |
マップの点の相対的な大きさを決定します。 デフォルトは中です。 |
— |
記号 > 記号の透明度 |
マップの点の透明度を決定します。 「なし」(完全な不透明)から 80%(ほぼ透明)の範囲で、任意の値を選択することができます。 デフォルトは「なし」です。右の最初の例では、透明度は「なし」に設定されています。2番目の例では 80% に設定されています。 |
|
目盛り > 対数目盛りを使用する |
マップの目盛りを対数目盛りに変換することができます。 |
— |
凡例 > 凡例の系列合計を以下で表示する |
マップの凡例で、系列の合計を合計として計算するか、または平均として計算するか、あるいはまったく表示しないかを選択することができます。 デフォルトは「合計」です。 |
— |
背景 > 色 |
背景の色の明るさを設定します。 デフォルトは非常に明るいです。 例では、背景の明るさが非常に暗いに設定されたマップが示されています。 |
|
行の集計
緯度/経度マップの行のように集計することができます。また、マップの点は、集計された値を反映します。 以下の例では、ユーザーは「ジュネーブ」に2つの行があるDataSetをアップロードしました。
このマップでは、「ジュネーブ」の個々の値が集計され、対応するマップの点がそれに応じて大きくなっています。
マップからマップにドリルする
米国の 州のマップや緯度経度マップで 米国内の市が表示されているものでは、同じマップにドリルダウンして「ズーム」ドリルレイヤーを作成することができます。 例えば、州ごとに数値が表示されている緯度経度マップに、同じマップをドリルレイヤーとして追加することで、国レベルのマップのどこかをクリックすると州や地域レベルにズームインし、その部分の元のデータポイントが全て表示されます。
この方法を使用して得られる結果は、マップの種類、DataSet、そして適用させる列によって異なります。
チャートにドリルレイヤを追加する方法の詳細については、チャートにドリルパスを追加するを参照してください。
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