はじめに
Domo でチャートを作成するには、DataSet(Microsoft Excel スプレッドシートまたは MySQL データベースなど)をアップロードまたは接続し、その DataSet のどの列をチャートに適用させるかを指定します。 例えば、簡単な2列の Microsoft Excel スプレッドシートがあるとして、1列が営業担当者で、もう1列が1月の売上を示しているとします。このスプレッドシートを Domo にアップロードすることで、営業担当者ごとの売り上げを表示する縦棒グラフを作成することができます。 また、何百もの列や行のあるデータベースに接続し、データベースからのほんの数列だけ使用して、何十ものチャートを作成することができます。
行及び列をベースにした DataSet のレイアウトや、データの種類、またチャートがそれをどのように解釈するかなどに関する情報は、以下のサブトピックを参照してください。 各グラフタイプは、特定のデータタイプを含む列を必要とするため、この情報は重要です。 例えば、単純な棒グラフは値列とカテゴリ列のみを必要としますが、散布図では3つの値列と、それとは別に系列も必要となります。
データコネクターを使って Domo に DataSet を追加する方法については、Connector でデータに接続するを参照してください。
DataSet 内のデータタイプについて
DataSet 内のデータのタイプには、2つの異なる意味合いがあります。1つは、DataSet 内データをどう使用すべきかを自動的に解釈した結果のデータタイプであり、もう1つは、自分のチャートのどの軸にどのデータを適用させるかを Domo に指定する列または行のタイプです。 チャートを作成するにあたり、これらのデータを正しく適用させる必要があるため、2つのデータタイプの違いを理解しておくことが重要です。
DataSet 列をチャートに適用する詳細は、DataSet 列をチャートに適用するを参照してください。
データタイプ
Domo に DataSet を追加すると、各列のデータがデータタイプによって分類されます。 列のデータタイプによって、チャートでどのように使用できるかが決まります。 例えば、DataSet に社員名のようなテキスト値を持つ列が含まれている場合は、Domo はその列のデータタイプを文字列とします。 そして Domo は、その列がチャートのカテゴリ軸または系列軸に適用されるだろうと推測します。 同様に、列に数値が含まれている場合、Domo はその列に数値のデータタイプを割り当て、その列が数値軸に適用されるだろうと推測します。
どの列を、チャートのどの軸に適用させてもかまいませんが、チャートの軸というものは、特定のデータタイプ向けに設計されています。そのため、誤ったデータタイプを軸に適用させてしまうと、チャートは正しく表示されません。 例えば、ほとんどのグラフタイプで、「日付」データタイプを含む列を「系列」軸に適用させると、日付データが不正確に表示されてしまいます。
以下の表は、Domo のデータタイプを示しています。
データタイプ |
説明 |
---|---|
日付 |
様々な形式の日付の値が含まれています。 チャート作成時、日付列は通常、カテゴリ軸に適用されます。 |
日時 |
様々な形式の日時の値が含まれています。 チャートを作成する時、日時列は通常、カテゴリ軸に適用されます。 |
数値 |
数のみが含まれています。ただし、いくつかの特別な文字(カンマなど)は許可されています。 文字やその他の符号などを追加すると、データタイプが「日付」または「文字列」に変更されます。チャート作成時、数値列は通常、数値軸(時によっては系列軸)に適用します。 |
文字列 |
通常、数値以外の文字が含まれています。ただし、状況によっては数値列を文字列として扱えることもあります(例えば、Microsoft Excel のセルの書式を「テキスト」に変更した場合)。 文字列は通常、チャートのカテゴリ軸か系列軸に適用します。 |
カードビルダーでは、それぞれの列の選択メニューには DataSet の列がデータタイプ別に一覧化されています。 これにより、列をチャート内の適切な軸に容易に適用することができます。 列または行の見出しのスクリーンショットに、この例が示されています。 DataSet 列をチャートに適用する方法の詳細は、DataSet 列をチャートに適用するを参照してください。
列または行タイプ
アップロードした DataSet または接続した DataSet のデータは、常にではありませんが一般的に、次のいずれかの列または行のタイプに属すよう分類されます:ヘッダーデータ、カテゴリデータ、系列データ、数値データ。
以下のスクリーンショットは、列を基にした標準的な DataSet 内の列または行のタイプを示したものです。以下に、更に詳しく説明しています。
行を基にした DataSet にも、同種のデータが含まれています。 唯一の違いは、見出しラベルが左端の列に表示され、その他のデータタイプが、列ではなく行に表示されるという点です。
これらのデータレイアウトの詳細については、DataSet のレイアウトを参照してください。
列または行のヘッダー
列を基にした DataSet の上端行、または行を基にした DataSet の左端の列には、列・行のラベルが含まれており、見出し行または見出し列と呼ばれます。 この見出し行または見出し列のラベルは、この DataSet により起動しているチャートには表示されません。 ただし、Domo では列や行のことを指すのに、しばしばこれらの名前を使います。 例えば、カードビルダーでは、チャートを起動するにはヘッダーの列や行のヘッダーラベルをチャートの軸にドラッグします。 詳細については、DataSet 列をチャートに適用するを参照してください。
カテゴリと系列の列と行
カテゴリ列または行は、測定される項目を含んでいます。それは、その項目の名前であったり、または測定が実行された一連の日付であったりします。 通常、カテゴリは横軸(X軸)上に示されます。 ほとんどのチャートでは、その作成のためには、カテゴリ列または行が必要になります。 (2つの数値列や行で構成される散布図やバブルチャートのような、XY座標を伴ったグラフの場合は例外です。)より複雑なチャートタイプの場合では、カテゴリは系列項目に分けられます。 例えば、前述の DataSet では、「Charles」のカテゴリはチーム A、チーム B、チーム C のいずれかに分割されます。そこで、以下のグラフでは、各カテゴリは3 つの系列または棒グラフのバーのグループとして表されています。
凡例があるグラフタイプの場合、凡例項目は通常、系列データを示すのに使われます。 例外はマップの場合で、系列の列はないものの、マップ上のデータ範囲を示すのに凡例が使われることがあります。
数値列または数値行
数値行または数値行には、チャートのカテゴリや系列の列/行の測定値が含まれています。 前のスクリーンショットでは、各バーの高さがカテゴリ+系列の各組の数値により決定され、グラフ左横の縦軸(またはY軸)がその測定単位となっています。 多くのグラフタイプで、縦軸(Y軸)が数値の測定単位となります。
ほとんどのグラフタイプで、1 つの数値列または数値行が必要とされます。バブルチャートなどのように、1 つ以上の数値列または数値行が必要とされるグラフもあります。
DataSet 列をチャートに適用する詳細は、DataSet 列をチャートに適用するを参照してください。
DataSet のレイアウト
チャートで使用される DataSet には、列ベースのレイアウトと行ベースのレイアウトがあります。
データのレイアウトタイプは、DataSet を追加する時に指定します。 行ベースのレイアウトは、Domo に取り込まれた時に標準の列のレイアウトに変換されます。
グラフタイプにより必要な列や行の数は異なりますが、以下に留意してください:
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DataSet には、列と行がいくつあってもかまいません
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チャートで使用する列や行は、DataSet の中で隣り合っている必要はありません
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列と行は再利用することができます
これにより、単一の DataSet を使って複数のチャートを作成することができます。 異なる列や行のフィルターで絞り込むことで、複数のドリルパスのレベルをチャートに追加することもできます。 ドリルパスを追加する方法に関する詳細は、チャートにドリスパスを追加するを参照してください。
列ベースのレイアウト
列ベースのレイアウトの DataSet では、データアイテムは列に配列されており、最初の行は各列のラベルを含んでいます。 DataSet には、少なくとも2つの隣接する列と、2 つの行(必ずしも隣接している必要はない)が必要です。 これは最も一般的な DataSet のレイアウトです。
以下のスクリーンショットは、典型的な列ベースのスプレッドシートのレイアウトの一部分を示しています:
行ベースのレイアウト
行ベースのレイアウトの DataSet では、データアイテムは行に配列されており、最初の列は各行のラベルを含んでいます。 DataSet には、少なくとも2つの隣接する行および2つの列(必ずしも隣接している必要はありません)が必要です。 行ベースのレイアウトは、Domo に取り込まれた時に標準の列のレイアウトに変換されます。
次のスクリーンショットは前のスクリーンショットと同一のデータを示していますが、行ベースのレイアウトに再配列されています。
クロスタブのレイアウト
クロスタブのレイアウトには、列と行のヘッダーが両方あるため、各データセルの値は、表のように列と行の特定の組み合わせと対応しています。 このタイプのレイアウトは、Microsoft Excel のようにデータを手動で入力するアプリケーションで使用します。 クロスタブレイアウトは、Domo に取り込まれると、標準的な列のレイアウトに変換されます。 変換されたクロスタブのレイアウトの各列に対し、Domo は「列1」、「列2」などという形式でデフォルトの名前を添付します。 このデフォルト名は変更することができます。
注記:クロスタブデータは、Microsoft Excel の DataSet からのみ取り込むことができます。 詳細は、Excel DataSet を Domo に追加するにはを参照してください。
以下のスクリーンショットは、クロスタブ形式のデータを示しています。 ImageFiles > crosstab_labels.png" />
注記:クロスタブのスプレッドシートレイアウトは Domo が使用できる列ベースの形式に変換されるため、Excel からピボットテーブルを取り込もうとすると、フォーマットが失なわれてしまいます。 より良い代替法としては、Sumo 機能 を使って Domo 内に直接ピボット表を作る方法があります。 Sumo カード作成の詳細は、Sumo カードを作成または編集するにはを参照してください。
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