はじめに
文字区切り値(CSV)ファイルは、表形式データをプレーンテキスト形式で保存します。Domoが提供する2つのコネクターによって、SFTP (Secure File Transfer Protocol)サーバーにアップロードされたCSVファイルにアクセスできます。
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Domo CSV SFTPコネクターを使うと、専用のSFTPサーバーにアップロードしたCSVファイルにアクセスできます。
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Domo CSV SFTPプッシュコネクターを使うと、Domo自体のSFTPにアップロード済みのCSVファイルを取得し、処理できます。このコネクターを使うと、Domoにより認証情報が発行され、データをDomoに送信できるようになります。
この記事ではCSV SFTPプッシュコネクターについて説明します。CSV SFTPコネクターの詳細については、「CSV SFTPコネクター」を参照してください。
CSV SFTPプッシュコネクターは「ファイル」コネクターです。つまり、ファイルを取得してDomoに出力します。Data Centerでこのコネクターやほかのファイルコネクターのページにアクセスするには、ウィンドウ上部のツールバーで [ファイル] をクリックします。
CSVファイルには Data Centerから接続します。このトピックでは、CSV SFTPプッシュコネクターのユーザーインターフェースに固有のフィールドとメニューについて説明します。DataSetの追加や更新スケジュールの設定、DataSet情報の編集に関する一般的な情報は 「データコネクターを使ってDataSetを追加する」で説明しています。
必要条件
Domo側のSFTPサーバーに接続し、 CSVファイルをインポートするには、.pem形式のアクセスキーが必要です。キーがない場合は、Domoで生成できます。
CSVファイルをSFTPサーバーに送信する
このセクションでは [CSV SFTPプッシュ コネクター] ページの [認証情報] ペインと [詳細] ペインで接続を設定し、CSVオプションを設定する方法について説明します。このページのほかのペインである [アップデートモード] や [DataSetの名前と説明] におけるコンポーネントは、ほとんどのタイプのコネクターで共通しています。詳細については「データコネクターを使ってDataSetを追加する」を参照してください。
DomoがホストするSFTPサーバーにファイルを送信してCSV DataSetを追加するには
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[
] 、[Data Center] の順に選択します。
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ウィンドウ上部のタブ行にある [ファイル ] をクリックします。
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コネクターリストで [CSV SFTP ] を探し、クリックします。
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[アカウントに名前を付ける] フィールドに新しいアカウントの名前を入力します。
コネクターの [アカウント] ページでこのアカウントを把握する際はこの名前が使われます。 -
以下のいずれかを行います。
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キーを生成する場合
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[キーを生成] を選択します。
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キーファイルは1回しかダウンロードできないことを確認するチェックボックスをオンにします。
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[キーを作成] をクリックします。
キーが .pem 形式でダウンロードされます。
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自分のキーを入力する場合
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[自分のキーを使う] を選択します。
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RSAパブリックキーを空白のボックスに貼り付けます。
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[キーを保存] をクリックします。
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(条件付き)CSVファイルの最初の行が見出し行となっていない場合、ヘッダー行番号を [ヘッダー行] フィールドに入力します。見出し行となっている場合は、このフィールドを空白のままにします。
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[区切り文字] メニューのCSVファイルで、使う区切り文字を選択します(これを自動的に判断させる場合は、 [区切り文字を検出 ] の設定をこのままにしておきます)。
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(条件付き)インポートから除外する行がファイルの終わりに1つまたは複数ある場合は、 [フッター行をスキップ] に、スキップする行数を入力します。以上に該当しない場合、このフィールドは空白のままにします。
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(条件付き)CSVファイル内のデータが、ヘッダー行の次の行以外の行から開始している場合、 [データ行を開始する] フィールドに行番号を入力します。以上に該当しない場合、このフィールドは空白のままにします。
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エスケープ文字を [エスケープ文字] メニューから選択します。
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引用文字を [引用文字] メニューから選択します。
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(条件付き)Domoを使ってエンコーディングタイプを自動検出する場合は[ エンコーディングを検出 ] チェックボックスをオンのままにしておきます。自動検出が不要な場合はこのチェックボックスをオフにし、[ エンコーディング ] メニューで目的のエンコーディングを選択します。
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[ 日付形式 ] フィールドで日付形式を選択します。
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[次へ] をクリックします。
スケジュール設定、再試行、オプションの更新など、コネクターのインターフェースに搭載された残りのセクションの詳細については「データコネクターを使用してDataSetを 追加する 」を参照してください。
SFTPクライアントを使ってCSVファイルをアップロードする
SFTPクライアントを使うとCSVファイルをDomo SFTPサーバーにアップロードできます。ここでは、FileZilla SFTPクライアント(https://filezilla-project.org)を使ってアップロードする方法を説明します。ほかのSFTPクライアントを使うファイルのアップロード方法については、お使いのクライアントのマニュアルを参照するか、Google検索などを利用してください。
FileZillaを使ってDomo SFTPサーバーにCSVファイルを送信するには
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「CSVファイルをSFTPサーバーに送信する」の説明に従って、CSVコネクターをDomoで設定します。
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.pem ファイルを使用マシンのディレクトリに移動します。
この例では /sftp ディレクトリを使っています。 -
新しいDataSetのID(DataSetの [詳細] ビューの [ アップロード方法 ] タブ内に表示)と同じ名前のCSVファイルを /sftp ディレクトリ下に作成します。
たとえばDataSetのIDが cb4ba6a0-0934-440f-8572-1253b9f7525aの場合、CSVファイルの名前は cb4ba6a0-0934-440f-8572-1253b9f7525a.csvとなります。 -
FileZillaのサイトマネージャーで新規サイトを作成します。
- [ 全般 ] タブで次のように設定します。
設定対象
手順
ホスト
DataSetの [詳細] ビューの [ アップロード方法 ] タブに表示される ホスト名 のURLを入力します。
ポート
「22」 と入力します。
プロトコル
[SFTP] を選択します。
ログオンのタイプ
[キーファイル] を選択します。
ユーザー
DataSetの [詳細] ビューの [ アップロード方法 ] タブにある [ ユーザー名 ] の隣に表示される値を入力します。
キーファイル
ファイルブラウザで .pem キーを探します。
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先ほど設定したサイトへの接続を開きます。
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ローカルファイルウィンドウからリモートサイトウィンドウに、アップロードするCSVファイルをドラッグします。
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接続を切るか、FileZillaを終了します。
ここでファイルをDomoにアップロード中であると表示されます。
コマンドラインを使ってCSVファイルをアップロードする
CSVファイルは、コマンドラインクライアントを使ってDomo SFTPサーバーに送信できます。この方法はMacまたはLinuxシステム専用です。Windowsでは機能しない場合があります。
コマンドラインを使ってCSVファイルをDomo SFTPサーバーに送信するには
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「CSVファイルをSFTPサーバーに送信する」の説明に従って、CSVコネクターをDomoで設定します。
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.pem ファイルを使用マシンのディレクトリに移動します。
この例では /sftp ディレクトリを使っています。 -
新しいDataSetのID(DataSetの [詳細] ビューの [ アップロード方法 ] タブ内に表示)と同じ名前のCSVファイルを /sftp ディレクトリ下に作成します。
たとえばDataSetのIDが cb4ba6a0-0934-440f-8572-1253b9f7525aの場合、CSVファイルの名前は cb4ba6a0-0934-440f-8572-1253b9f7525a.csvとなります。 -
/sftp ディレクトリで次のコマンドを使い、SFTPサーバーに接続します。
sftp –i domosftpkey.pem username@mycompany.import.domo.com
ここで username は [アップロード方法] タブの [ユーザー名] に対応する値、 domosftpkey.pem はお使いのキー名、 mycompany はお使いのDomoドメイン(お使いのDomoインスタンスのURLで 「http://」のすぐ後に続く部分)です。 -
CSVファイルをアップロードするときは次のコマンドを使います。
put cb4ba6a0-0934-440f-8572-1253b9f7525a.csv
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サーバーを終了するには 「quit」と入力します。
サーバーを終了すると、Domoでファイルが処理中と表示されます。
サーバーに接続しようとすると、次のメッセージが表示される可能性があります。
この状況になったら次のコマンドを実行し、再度接続を試みます。
chmod 600 /sftp/domosftpkey.pem
この「 domosftpkey.pem 」は、自分のキーの名前です。
サードパーティのサービスを使ってCSVファイルをアップロードする
CSVファイルは、様々なサードパーティのサービスを使ってDomo SFTPサーバーに送信できます。こちらではAdobe Analyticsを使ってアナリティクスレポートを送信する方法を説明します。ほかのサービスを使ってファイルをアップロードする方法の詳細については、該当するサービスの資料を参照するか、Google検索などを利用してください。
Adobe Analytics CSVファイルをDomo SFTPサーバーに送信するには
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「CSVファイルをSFTPサーバーに送信する」の説明に従って、CSVコネクターをDomoで設定します。以下のオプションが設定されていることを確認します。
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[キーを生成または選択] で [自分のキーを使う] オプションを選択します。ここでAdobeから受け取ったRSAパブリックキーをテキストフィールドに貼り付けます。
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[解析オプション] で
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区切り文字を [ カンマ] に設定します。
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Adobeでヘッダー行を除外するよう設定してある場合を除き、[ ヘッダー行を含める ] チェックボックスをオンのままにします。
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Adobe Analyticsに切り替え、アカウントにログインします。
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[ツール]、[Data Warehouse] の順に進みます。
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[Data Warehouseリクエスト] タブで、Domoに送信するレポートを定義するとき必要なパラメータをすべて入力します。これに該当するパラメータには、 リクエスト名、 レポートの日付、 セグメント、 アイテム、 内訳、 メトリクスなどがあります。
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ページ下部にある [配信スケジュール] セクションで [アドバンス配信オプション] をクリックします。
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次のように配信オプションを設定します。
設定対象オプション
手順
レポートファイル名
[ カスタム] を選択し、Domo DataSet IDに拡張子 「.csv」を付けてテキストフィールドに入力します。
レポートの形式
[ CSV] を選択します。
レポートの送信先
[ FTP] を選択します。ここでフィールドに以下の情報を入力します。
ホスト
sftp://ホスト名 (Domoの [ アップロード方法 ] タブに記載。例: sftp://modocorp.import.domo.comなど)
ポート
22
ディレクトリ
Domoの [ アップロード方法 ] タブにある [ ユーザー名 ] の値を入力します。
ユーザー名
Domoの [ アップロード方法 ] タブにある [ ユーザー名 ] の値を入力します。
パスワード
空白のままにします。Adobeは先ほどのステップ1で入力したRSAパブリックキーを使用します。
適宜、[ スケジューリングのオプション ] タブをクリックし、1回のみ有効の即時配信にするか、定期スケジュールにするかを指定することもできます。
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アドバンス配信オプションをすべて指定したら、[ 送信] をクリックします。
[ Data Warehouseリクエスト ] ページに戻ります。 -
[ このレポートをリクエスト ] をクリックして、設定をすべて保存します。
これでレポートがAdobeのキューに入り、準備ができたところでDomoに配信されます。このリクエストをAdobeが実行するまで多少時間がかかる場合があります。
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