はじめに
複数折れ線グラフは、比較傾向を表す追加の線が1つ以上ある、基本的な折れ線グラフです。
複数折れ線グラフを作成する
このタイプのチャートは、DataSetから3つのデータ列または行を必要とします。1つはカテゴリー(通常は日付)、1つは数値、そしてもう1つは系列項目です。DataSetには2つの異なる系列が必要で、それぞれが折れ線としてチャートで示されます。系列が3つ以上ある場合、追加される各系列は線としてチャートに追加されます。DataSetに1度しか出現しない系列項目がある場合、これらの項目はチャート上では点として表示されます。
値、カテゴリー、系列データの詳細については「チャートデータについて」を参照してください。
Analyzerで、複数折れ線グラフのデータを含む列を選択します。データ列の選択の詳細については「DataSetの列をチャートに適用する」を参照してください。
Analyzerでチャートの形式を設定する方法について詳しくは、「KPIカード作成パート2:Analyzer」を参照してください。
次の図は、典型的な列ベースのスプレッドシートのデータがどのように複数折れ線グラフに変換されるかを示しています。
複数折れ線グラフをカスタマイズする
複数折れ線グラフの外観は、[チャートの設定]を編集することでカスタマイズできます。すべてのチャートの設定については「チャートの設定」を参照してください。複数折れ線グラフ固有のプロパティには以下が含まれます。サムネイル画像をクリックすると、拡大画像が表示されます。
注記: 複数折れ線グラフでも[最後の値の予測]のプロパティが[チャートの設定]に表示されますが、これは、グラフの系列が1つだけの場合のみ機能します。
プロパティ |
説明 |
例 |
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[一般]>[右の目盛りを表示] |
ほとんどの複数折れ線グラフで、2番目の縦目盛りが付きます。日時データは付けることも外すこともできます。これは同一グラフに、値の増加幅が大幅に異なる複数の線グラフを表示するときに役立ちます。右の例では、左の目盛りは$20,000ごとに、右の目盛りは2ごとに値が増加するのを示しています。目盛りが2つ存在するため、両方の線はそれぞれの目盛りに応じて個別に解釈できます。目盛りが1つしかない場合は、$20,000ごとの増加が両方の線に使われるため、片方の線がフラットに見えます。 |
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[一般]>[左の目盛り上の線] |
[右の目盛りを表示]にチェックが入っている場合、グラフ上のいくつの線が左の目盛りで測定されるかを決定します。それ以外の線は、すべて右の目盛りで測定されます。[右の目盛りを表示]にチェックが入っていない場合、このプロパティは機能しません。 |
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[一般]>[ゼロ線を同期] |
2軸チャートのゼロ(0)線を、「0」値が一致するように、マイナス値と同期させます。複数折れ線グラフでは、これは[一般]>[右の目盛りを表示]にチェックを入れた場合のみ、有効になります。 右の最初の例は、目盛りが一致しない2軸チャートです。右側のチャートは、売上を測定するのに使用するもので、必ずプラスの値になるため、目盛りの起点は0になっています。しかし、左側の目盛りは利益の計算に使用されているため、0より小さい値まで落ちる場合もあります。この場合、目盛りは‐2000で始まっています。目盛りが一致していないため、チャートの解釈は難しくなります。 2番目の例では、同じチャートのゼロ線が同期されています。ほかの値が一致していなくても、ゼロ線を基準点とすれば、折れ線と棒を同時に解釈できます。 |
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[一般]>[累計として表示] |
線を累計と共に表示するかどうかを指定します。ほとんどの種類の折れ線グラフが対象になります。言い換えれば、一連の線の各点が、その時点までのすべての点の累計を示します。 スクリーンショットの例では、累計なしおよび累計ありの曲線グラフが表示されます。最初の例では、 [累計として表示]がオフのため、チャートはその時点までの新しいデータのみを反映した各データポイントによって表示されています。2番目の例では、[累計として表示]がオンになっているため、各データポイントは線のその時点までのすべてのデータが反映されています。 このプロパティは、次の種類の折れ線グラフで利用できます。複数折れ線グラフ、曲線グラフ、マーカー付き折れ線グラフ、マーカー付き曲線グラフ。 |
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[カテゴリーの目盛り]>[時間の目盛りを使用しない] |
折れ線グラフおよび複数折れ線グラフにどのタイプのタイムラインを使用するのかを決定します。 デフォルトでは、これらのチャートに時間データを使用すると、Domoは自動的に適切な日付単位を使用してデータを表示します。右の最初の例では、数ヶ月にわたる日付データを月ごとに表示しています。 しかし、このボックスをオンにすると、DataSetで表示されるのと同じように日付データを表示します。右の2番目の例では、DataSetと同じように、時間の目盛りで個々の日付が使用されています。 |
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[グリッド線]>[最小/最大/平均の線を外す] |
標準的な棒グラフと折れ線グラフで、マウスオーバー時に通常表示される最小、最大、平均の線を削除します。 |
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[外れ値のフィルタリング]>[ポイントが上回ったら表示] |
折れ線グラフをフィルターにかけて、指定した値を上回る値を持つ線のみを表示します。このしきい値を上回るすべての値が、このフィルターにカウントされます。そのため、この値に「5000」と入力し、1ポイントのみが5000を上回った場合でも、その線は引き続き表示されます。 [ポイントが上回ったら表示]に入力した値が[ポイントが下回ったら表示]に入力した値よりも小さい場合は、この2つの値の間に全ポイントがある線のみが表示されます。 このプロパティの詳細と例については、「折れ線グラフの外れ値をフィルター処理する」を参照してください。 |
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[外れ値のフィルタリング]>[ポイントが下回ったら表示] |
折れ線グラフをフィルターにかけて、指定した値を下回る値を持つ線のみを表示します。このしきい値を下回るすべての値が、このフィルターにカウントされます。そのため、この値に「5000」と入力し、1ポイントのみが5000を下回った場合でも、その線は引き続き表示されます。 [ポイントが下回ったら表示]に入力した値が[ポイントが上回ったら表示]に入力した値よりも大きい場合は、この2つの値の間に全ポイントがある線のみが表示されます。 このプロパティの詳細と例については、「折れ線グラフの外れ値をフィルター処理する」を参照してください。 |
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