はじめに
ヒートマップは、X軸とY軸の両方にカテゴリーデータが表示される特殊なチャートです。長方形の色は、特定のデータの点が指定されたデータ範囲においてどのように当てはまるかによって異なります。ヒートマップでは、データカテゴリー間の関係を可視化し、アクティビティやトレンドの「ホットスポット」を強調することができます。
ヒートマップを作成する
ヒートマップには、データソースから3つのデータ列またはデータ行を取り込む必要があります。このうちの2つはカテゴリデータを含み、他のものは各カテゴリの値を含みます。系列データは表示されません。各カテゴリの組み合わせの値は特定の範囲に対応し、それぞれの色合いの変化によりマップ内に表示されます。範囲は、DataSet内の値の分布に基づいて自動的に決まります。[チャートの設定]>[範囲]で、自分で範囲を指定することもできます。範囲は凡例によって表示されます。これは自動的にチャートに含まれます。
値、カテゴリー、系列データの詳細については「チャートデータを理解する」を参照してください。
Analyzerで、ヒートマップのデータを格納する列を選択します。データ列の選択の詳細については「DataSetの列をチャートに適用する」を参照してください。
Analyzerでチャートをフォーマットする方法の詳細については「可視化カード作成パート2:Analyzer」を参照してください。
以下の図は、標準的な列ベースのスプレッドシートのデータがどのようにヒートマップに変換されるかを示しています。
ヒートマップをカスタマイズする
[チャートの設定]を編集することにより、ヒートマップの外観をカスタマイズすることができます。すべてのチャート設定については「チャートの設定」を参照してください。
ビデオ - ヒートマップの作成とカスタマイズ
ヒートマップ固有のプロパティを以下に示します。サムネイル画像をクリックすると、拡大画像が表示されます。
プロパティ |
説明 |
例 |
---|---|---|
[一般]>[テーマ] |
ヒートマップのカラーテーマを変更することができます。色の設定の詳細については、「チャートのデフォルトの色を変更する」を参照してください。 |
- |
[一般]>[内部余白] |
ヒートマップ内のセルを区切るスペースの量をピクセル単位で設定することができます。例として、マージンを8に設定したヒートマップを示します。 |
![]() |
[一般]>[バランスのとれた分布] |
それぞれの範囲に含まれる項目数のバランスがとれるように、マップとヒートマップが調整されます。これは、データに極端な異常値が含まれている場合に、各範囲に値を分散するのに役立ちます。 右のスクリーンショットの2つのマップは、バランスのとれた分布の効果を示しています。これらのヒートマップでは、ほとんどの範囲の値は2から100までの範囲内に収まっています。外れ値であるタンパ市のヒガシダイヤガラガラヘビ(Eastern diamondback)の値は、214 になっています。上部のマップでは[バランスのとれた分布]オプションがオンになっていないため、バランスのとれていないデータが表示されます。タンパ市のヒガシダイヤガラガラヘビを示す長方形は濃い色で表示され、その他の長方形はすべて薄い色で表示されています。 下部のマップでは[バランスのとれた分布]オプションがオンになっているため、最も値が高いタンパ市のヒガシダイヤガラガラヘビは、その次に値が高い長方形と同じ色で表示されています。 |
|
[一般]>[最大値を上書きする] |
マップまたはヒートマップの最大値を指定することができます。 Domoのデフォルトでは、DataSetで最も大きい値が最大値として使用されます。このプロパティを設定することで、値を上書きできます。 |
— |
[発散的]>[表示] | 選択すると、1つは中点を上回り、1つは中点を下回る、2セットの色の範囲の発散的マップとして表示されます。 | ![]() |
[発散的]>[範囲の数] | 中点を上回るか下回る、いずれかの表示される範囲の数です。最大値は「5」です。 | - |
[発散的]>[中点の値のタイプ] | 中点として使用するタイプまたは値を指定します。デフォルト値は[中央値]です。 | - |
[発散的]>[中点の値] | 値のタイプが「手動」に設定されている場合に中点として使われる値です。 | - |
[発散的]>[中点の範囲を表示する] | 設定すると、中点の値に対する範囲が、凡例とチャートに表示されます。 | ![]() |
[発散的]>[中点の範囲の色] | 中点を示す範囲に使われる色です。 | - |
[発散的]>[上の色のテーマ] | 中点を上回る範囲に使われる色です。 | - |
[発散的]>[下の色のテーマ] | 中点を下回る色に使われる色のテーマです。 | - |
[範囲]>[データがない場合はゼロ(0)を表示] |
値が「0」になっているヒートマップ上の四角形を、データが含まれていない四角形と同じ色(グレー)で表示するかどうかを指定します。 |
— |
[範囲]>[範囲 X 最大値] | 特定範囲の最大値を指定することができます。詳細は、次のセクションを参照してください。 | - |
[範囲]>[範囲 X 最長値] | 特定範囲の最小値を指定することができます。詳細は、次のセクションをご覧ください。 | - |
[範囲]>[範囲 X 色] | 特定範囲の色を選択できます。詳細は、次のセクションをご覧ください。 | - |
カスタム範囲を設定する
ヒートマップを作成する場合、範囲の値が自動的に設定されます。その際、[チャートの設定]の[テーマ]で選択したテーマの色も考慮されます。必要に応じて、最小値と最大値の範囲を指定し、各範囲の色を選択することで、カスタム範囲を設定することもできます。ヒートマップでは、最大9つの範囲をカスタマイズすることができます。
以下のヒートマップでは、Domoによって自動的に設定された範囲と色が表示されています。
このカードを作成したユーザーは、もっと多くの色を使った方が見やすくなると考えました。また、自動的に決定された範囲ではなく、手動で範囲を設定することにしました。そこで、以下のように 5 つの範囲を設定しました:
-
範囲 1: 最小 1 、最大 20、色を青に設定
-
範囲 2: 最小 21 、最大 40、色を緑に設定
-
範囲 3: 最小 41、最大 60、色を黄色に設定
-
範囲 4: 最小 61、最大 80、色をオレンジに設定
-
範囲 5: 最小 81、最大 100、色を赤に設定
この結果、以下のようなヒートマップになりました。
ヒートマップでカスタム範囲を設定するには、以下の手順を実行します。
-
パネルのAnalyzerを開きます。
-
[チャートの設定]で[範囲]をクリックします。
-
[範囲1の最小値]フィールドに最小値を入力します。
この値が範囲 1 の範囲の最小値となります。 -
[範囲1の最大値]フィールドに最大値を入力します。
この値が範囲 1 の最大値となります。 -
[範囲1の色]の横に表示されているメニューをクリックし、範囲の色を選択します。
-
(任意)必要に応じて新しい範囲の追加を続けます。
コメント
0件のコメント
サインインしてコメントを残してください。