はじめに
テキストボックスと同様に、ダイナミックテキストボックスを使用するとテキストを含むカードを作成できます。違いは、標準のテキストボックスでは、ボックス内のテキストはDataSetから直接取得されるため、使用できるマクロは1つのみである点です。このマクロを使用すると、選択した値列の最初の値を動的に参照できます。ダイナミックテキストボックスでは、自分でテキストを入力できますが、変化の割合、列名、最初/最後/最後から2番目の値、最小/最大/平均値、最初または最後のカテゴリーなど、選択したカテゴリーや値列からの情報を参照できる、10種類以上のマクロが使用できます。これにより、データが更新されるたびに更新されるダイナミックフィールドを持つテキストカードを作成できます。次のカードの例では、呼び出されたすべてのフィールドがDataSetの内容に基づいて動的に更新されるように設定されています。
テキストは、どれだけ長くてもかまいません。またどんな文字も使用できます。テキストは中央揃え、左揃え、右揃えに書式設定できます。また、余白スペースを設定することもできます。フォントサイズ、色、スタイル、その他多くのオプションを変更することもできます。これらのオプションについては、後述の「ダイナミックテキストボックスをカスタマイズする」で説明します。
ダイナミックテキストボックスを作成する
ダイナミックテキストボックスには、DataSetから2列または2行のデータが必要です。これらのうちの1つはマクロを取得するカテゴリー列を参照し、他方は値を参照します。例えば、テキストに「[特定の地域]の売上高は[特定の値]」のように表示する場合は、地域名を含む列を [カテゴリー] フィールドに、値を含む列を [値] フィールドにドラッグします。この時点では、プレビューには単にDataSetから最初のカテゴリーまたは値が引き込まれるだけで、必要な値は引き込まれない場合があります。カードに意味のあるデータが表示される前に、[チャートの設定]、[一般]、[テキスト] の順に移動して必要なテキストを、選択した列のデータを参照するマクロとともに入力します。[チャートの設定] については、後述の「ダイナミックテキストボックスをカスタマイズする」で説明します。
値、カテゴリー、系列データの詳細については「チャートデータについて」を参照してください。
Analyzerで、テキストボックスで使用するデータを含む列を選択します。データ列の選択の詳細については「DataSetの列をチャートに適用する」を参照してください。
Analyzerでチャートの形式を設定する方法の詳細については「 KPIカード作成パート2:Analyzer」を参照してください。
ダイナミックテキストボックスをカスタマイズする
ダイナミックテキストボックスの外観をカスタマイズするには、いくつかの方法があります。[チャートの設定] を設定することで、さまざまなカスタマイズが可能です。最も重要な点は、[チャートの設定]、[一般]、[テキスト] で、テキストボックスに表示させるテキストのほか、選択した列のデータを参照するすべてのマクロを指定することです。フォーマット、余白スペース、フォントサイズ、色、スタイルなどを変更することもできます。
チャート設定のすべての詳細については「チャートの設定」を参照してください。ダイナミックテキストボックスに固有のプロパティには、以下があります。サムネイル画像をクリックすると、拡大画像が表示されます。
プロパティ |
説明 |
例 |
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[一般] > [テキスト] |
テキストボックスのテキストを設定できます。[+] ボタンをクリックして目的のマクロを選択すると、選択したカテゴリーや値列のデータから得られるマクロを挿入できます。例えば、テキストボックスのテキストを「[今日の日付]の売上高は[今日の売上高]です」とする場合は、「[最初のカテゴリー]の売上高は[最初の値]」と入力します。その後、データが更新されるたびに、[最初のカテゴリー]および[最初の値]マクロは最新のデータを反映して更新されます。 次のマクロがすべて利用可能です。
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[一般] > [値を短縮] |
このボックスにチェックを入れると、テキストボックスの値は省略形で表示されます。 |
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[一般] > [フォントサイズ] |
テキストボックスのテキストのフォントサイズを選択できます。小から特大までさまざまなサイズが利用できます。[デフォルト] を選択すると、利用可能なスペースに最も適したサイズが選択されます。そのため、利用可能なスペースが最大の場合は、[特大] が使用されます。 |
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[一般] > [フォントスタイル] |
テキストのスタイルをプレーン、太字、斜体、太字斜体から選択できます。 |
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[一般] > [フォントの色] |
テキストの色を選択できます。 |
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[一般] > [横方向のテキスト調整] |
横方向のテキスト調整を選択します。右の例では、同じテキストを左揃え、中央揃え、右揃えにしたものを示しています。 |
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[一般] > [縦方向のテキスト調整] |
テキストボックス内のテキストを上揃え、上下中央揃え、下揃えに表示するかを決定します。 |
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[一般] > [上部余白] |
テキスト上部のスペースの量をピクセルで決定します。 |
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[一般] > [下部余白] |
テキスト下部のスペースの量をピクセルで決定します。 |
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[一般] > [左余白] |
テキスト左側のスペースの量をピクセルで決定します。 |
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[一般] > [右余白] |
テキスト右側のスペースの量をピクセルで決定します。 |
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[変化値のオプション] > [最初の値に適用] |
フォーマットの変更をデータの最初の値に適用するかどうかを決定します。 |
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[変化値のオプション] > [最後の値に適用] |
フォーマットの変更をデータの最後の値に適用するかどうかを決定します。 |
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[変化値のオプション] > [最小値に適用] |
フォーマットの変更をデータの最小値に適用するかどうかを決定します。 |
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[変化値のオプション] > [最大値に適用] |
フォーマットの変更をデータの最大値に適用するかどうかを決定します。 |
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[変化値のオプション] > [データ] |
フォーマットの変更をデータの最初と最後の値に適用するか(デフォルト)、最後の2つの値に適用するかを決定します。 |
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[変化値] オプション > [色の方向を逆にする] |
このボックスにチェックを入れると、データの負の値は、[正の値の色] で選択した色で表示されます。また、正の値の色も逆になります。 |
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[変化値のオプション] > [正の値の色] |
テキストボックスの正の変化値/割合を表すために使用される色を決定します。 |
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[変化値のオプション] > [負の値の色] |
テキストボックスの負の変化値/割合を表すために使用される色を決定します。 |
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