はじめに
R SDKは、DomoとRとの間で簡単にデータを転送できるRパッケージです。R SDKを使用すれば、DomoとRとの間でDataSetを移動する処理を簡素化することができます。Data CenterでSDKにアクセスすることができます。また、SDKに関する情報もData Centerで参照することができます。
以下のような場合にR SDKを使用することをお勧めします。
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データサイエンスチームが多くの変換にRを使用していて、そのデータをDomoに取り込む必要がある場合。
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SQLを使用せずに、さまざまな統計分析やデータ検索を行う必要がある場合。
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すでにRスクリプトを使用してデータ処理を行っている場合。
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SQL以外の機能を使用してデータサイエンスに関する処理(予測、テキスト分析など)を実行する必要がある場合。
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Rapid Appのプロトタイプを必要とする場合、または動的に再現可能なドキュメント/レポートを作成している場合。
このトピックでは、R SDKのインストールから初期化にいたるまでのプロセスについて説明します。
さらに詳しい説明については、https://github.com/domoinc/rdomoを参照してください。
ビデオ - Domo Rプラグインの概要
必要条件
R SDKのインストールと初期化を行うには、以下に示す2つの情報が必要になります。
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自分のカスタマーインスタンス名。このトピックでは、「customer」と表記します。ログインURLの「domo.com」の前の部分が、カスタマーインスタンス名になります。たとえば、DomoのログインURLが「https://modocorp.domo.com」の場合、カスタマーインスタンス名は「modocorp」になります。
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Domoアクセストークン。このトピックでは、「domo_access_token」と表記します。これは、Domo API を使って Domo インスタンスをアクセスするのに必要です。このトークンは、社内で「管理者」セキュリティ権限を持っているユーザー(あるいは、[全てのカンパニー設定を管理]または[全てのアクセストークンを管理]が有効になっているカスタム権限を持っているユーザー)が生成する必要があります。このトークンを生成するには、アカウントで[管理者]>[セキュリティ]>[アクセストークン]に移動し、画面右上隅の[アクセストークンを生成]をクリックします。
Rをインストールする
DomoのプライベートGitHubリポジトリからRをインストールすることができます。インストールには、ヘルパーパッケージが必要です。Hadley Wickham氏が作成した「devtools」というライブラリを使用すれば、GitHubから直接Rパッケージをインストールすることができます。
Devtools パッケージをインストールする
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以下を実行して devtools をインストールします
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install.packages("devtools")
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library("devtools")
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R SDKをインストールする
- DomoのプライベートGitHubリポジトリから直接Rをインストールするには、以下のコマンドを実行します。
install_github(repo="domoinc-r/R")
R 環境を初期化する
R SDKのインストールが完了したら、Domoカスタマーインスタンス(https://customer.domo.com)とDomoアクセストークン(domo_access_token)を使用してRインスタンスを初期化する必要があります。
Domo アクセストークンを生成する
Domoアクセストークン(domo_access_token)を生成するには、「管理者」レベルのユーザー(あるいは、[全てのカンパニー設定を管理]または[全てのアクセストークンを管理]が有効になっているカスタム権限を持っているユーザー)としてDomoインスタンスにログインし、[管理者]>[セキュリティ]>[アクセストークン]に移動します。セキュリティロールの詳細については、「セキュリティ権限リファレンス」を参照してください。
Rを初期化する
Domo インスタンスでトークンを生成したら、以下のコマンドを使って R 開発環境を初期化します:
R::init('customer', 'domo_access_token')
このコマンドの「customer」の部分には、Domo URLの「domo.com」の前にあるカスタマーインスタンス名を指定し(「modocorp.domo.com」というURLの場合は「modocorp」の部分がカスタマーインスタンス名になります)、「domo_access_token」の部分には、Domoインスタンス内で生成したアクセストークンを指定します。
Rの開発環境の初期化が完了すると、Rで以下の処理を実行できるようになります。
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DataSet をリストする
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DataSet を fetch し、データフレームに変換する
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データフレームをアップロードして DataSet を作成する
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データフレームをアップロードして DataSet を置き換える
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