はじめに
Azure Data Lake Storage Gen2は世界最高水準の生産性を持つデータレイクです。ビッグデータ解析ワークロード用の全社規模のハイパースケールリポジトリとなっています。Azure Storageが、Azure上にエンタープライズデータレイクを構築するための基礎になります。大量のデータを簡単に管理することによって、概念実証から生産への移行を迅速に行うことができます。DomoのAADを使用するMicrosoft Azure Data Lake Store Gen2コネクターを使うと、Data Lake Storeからデータファイルを取得し、Domoで利用できます。データファイルは、CSV、TSV、TXTのいずれかのファイルタイプで取得できます。Azure APIについて詳しくは、製品ドキュメント(https://docs.microsoft.com/en-us/azu...ta-lake-store/)を参照してください。
Microsoft Azure Data Lake Store Gen2 AADアカウントには、Data Centerから接続します。このトピックでは、AADを使用するMicrosoft Azure Data Lake Store Gen2コネクターのユーザーインターフェースに固有のフィールドとメニューについて説明します。DataSetの追加や更新スケジュールの設定、DataSet情報の編集に関する一般的な情報は、「データコネクターを使用してDataSetを追加する」を参照してください。
必要条件
Microsoft Azure Data Lake Store Gen2 AADアカウントに接続してDataSetを作成するには、以下が必要です。
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Azure Active Directory設定から取得したクライアントWeb AppのクライアントID(GUID)とシークレットキー
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Microsoft Azure Data Lake Storageのアカウント名
-
テナントID
Azure Appを設定する
必要なクライアントIDとシークレットを取得するには、最初にMicrosoft Azure Web Appを作成する必要があります。
Azure Appを設定するには、
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Azureポータルにログインします。
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[Azure Active Directory]>[App Registrations]>[New Registration]の順に選択します。
3. 登録フォームに次の通りに入力します。
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Name:アプリケーションの名前を入力します。
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サポートされているアカウントのタイプ:オプションを選択して、このアプリケーションを使用できる、またはこのAPIにアクセスできるユーザーを指定します。
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Redirect UR:リダイレクトURIを入力します。認証応答は、ユーザーの認証に成功した後にこのURIに送信されます。この段階でURIを指定することは任意で、後で変更することもできますが、ほとんどの認証シナリオでは値が必要です。
4. [Register]をクリックします。登録したAppの概要が表示されます。
5. ここに表示される[Application ID]が[クライアントID]であり、[Directory ID]はDomoの[認証情報]ペインに入力する[テナントID]になります。
6. 次に、[Certificates and secrets]をクリックします。証明書は、トークンを要求するときにアプリケーションの識別情報を証明するためのシークレットとして使用できます。これは、パブリックキーと呼ばれることもあります。
7. [+New client secret]をクリックします。
8. クライアントシークレットの説明と有効期限を指定し、[Add]をクリックします。
9. 値をコピーして、Domoのコネクター認証情報セクションの[クライアントシークレット]フィールドに貼り付けます。
Microsoft Azure Data Lake Store Gen2 AADアカウントに接続する
このセクションでは、AADを使用するMicrosoft Azure Data Lake Store Gen2コネクターページの[認証情報]および[詳細]ペインのオプションについて説明します。このページのほかのペインの項目にある[スケジュール設定]や[DataSetの名前を付け説明を入力]に関しては、ほとんどのタイプのコネクターで共通しています。詳細については、「データコネクターを使用してDataSetを追加する」を参照してください。
[認証情報]ペイン
このペインには、Microsoft Azure Data Lake Store Gen2 AAD アカウントに接続する認証情報の入力フィールドが含まれています。以下の表は、各フィールドに必要な内容を説明しています。
フィールド |
説明 |
---|---|
Azure Application Client ID | Azure Active Directory設定から取得されるクライアントWeb AppのクライアントID(GUID)を入力します。詳細は、「必要条件」を参照してください。 |
Azure Application Client Secret | クライアントWeb Appのシークレットキーを入力します。詳細については、「必要条件」を参照してください。 |
Tenant ID | テナントIDを入力します。[Portal.azure.com]>[Azure Active Directory]>[プロパティ]に移動します。ディレクトリIDはお使いのテナントIDです。 |
Account Name | Microsoft Azure Data Lake Storageアカウント名を入力します。 |
有効なMicrosoft Azure Data Lake Store Gen2 AAD認証情報を一度入力しておくと、いつでも同じアカウントを使用して新しいMicrosoft Azure Data Lake Store Gen2 AAD DataSetを作成できます。コネクターアカウントは、Data Centerの[アカウント]タブで管理できます。このタブについて詳しくは、「コネクターのユーザーアカウントを管理する」を参照してください。
[詳細]ペイン
このペインには、メインとなる[レポート]メニューのほか、選択したレポートタイプに応じて表示・非表示となる様々なメニューが準備されています。
メニュー |
説明 |
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What file type would you like to import? | インポートするファイルのタイプを選択します。 | ||||||
Container Name | コンテナを選択します。 | ||||||
How would you like to choose the directory name? | ファイル名をどのように選択するかを選択します。 | ||||||
Discover Directory Name | ディレクトリ名を選択します。 | ||||||
Enter Directory Name |
次の例を使ってディレクトリ名を入力します。
|
||||||
How would you like to choose the File name? | ファイル名の選択方法を選びます。 | ||||||
Enter File Name | ファイル名を入力します。 | ||||||
Discover File Name | ファイル名を選択します。 | ||||||
File Encoding | ファイルのエンコーディングを選択します。デフォルトではUTF-8が選択されています。 | ||||||
Select the delimiting character | ファイルで使用する区切り文字を選択します。区切り文字がリストにない場合は、[Other]を選択します。 | ||||||
Specify your delimiter | CSVテキストを区切る文字を入力します。 | ||||||
Quote Character | CSVファイルの解析に使用する引用文字を選択します(CSVの標準のデフォルトの引用符は二重引用符です)。 | ||||||
Custom Quote Character | 希望するCSV引用符を入力します。 | ||||||
Escape Character | CSVファイルを解析するために使用するエスケープ文字を選択します。 | ||||||
Custom Escape Character | 希望するCSVエスケープ文字を入力します。 |
その他のペイン
スケジュール設定、再試行、更新に関するオプションなど、コネクターインターフェースのその他のペインに表示されるオプションについては、「データコネクターを使用してDataSetを追加する」を参照してください。
よくある質問
このコネクターを作成するにはどのような認証情報が必要ですか?
Azure Active Directory設定で取得したクライアントWeb AppのクライアントID、クライアントシークレット、テナントIDに加えて、ストレージアカウント名が必要です。
DomoクライアントID、クライアントシークレット、テナントIDを見つけるにはどうしたらよいですか?
クライアントIDを取得するには、
- Azure Portal(https://protal.azure.com)にログインします。
- [Azure Active Directory]>[App registrations]を選択します。
- [Web App]>[Application ID]をクリックします。
- アプリケーションIDがクライアントIDです。
秘密鍵を取得するには、
- Azure Portal(https://protal.azure.com)にログインします。
- [Azure Active Directory]>[App registrations]を選択します。
- 証明書と秘密鍵をクリックしてから、>[+New client secret]を選択します。
- 秘密鍵の値をコピーします。秘密鍵は一度だけ生成されることに注意してください。
新しいテナントIDを取得するには、
- Azure Portal(https://protal.azure.com)にログインします。
- [Azure Active Directory]>[Properties]を選択します。
- ディレクトリIDをコピーします。ディレクトリIDがテナントIDです。
注意すべきAPI制限はありますか?
ありません。
データはどれくらいの頻度で更新可能ですか?
必要に応じて何回でも更新できます。
同じアカウントを使用して複数のDataSetを作成することはできますか?
はい。
トラブルシューティング
- 認証が有効であることを確認してください。
- 設定を見直し、すべての必須項目が選択されていることを確認してください。
- コネクターの履歴にエラーメッセージが記録されていないかどうかを確認してください。
- まれに、多過ぎる情報をリクエストした結果、API制限またはタイムアウトに達する場合があります。記録されている場合は、コネクターの実行履歴でエラーメッセージと実行時間を確認することができます。また、取得するアカウント数やレポートのメトリクス数を減らしたり、取得するタイムフレームを短縮したりすることができます。
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